クローン病の原因と関係性がある要因

クローン病の原因について

クローン病の原因は不明な点が多く、現在でもはっきりと分かっていません。
しかし、クローン病の原因と関係性があると思われている要因としては、次のものが考えられています。

遺伝的な要因

遺伝子の異常がある人は、クローン病に対する感受性が高く、クローン病を発症する確率が一般の人よりも高くなると言われています。

最近欧米でNOD2という遺伝的な配列の違いとクローン病の発症との関係性が報告されたのですが、日本人のケースでは関わりは明確にならずそれを裏付けるだけの証拠はみられないため、この要因が単独で引き起こしているとは考えられません。

よって、遺伝的な素因を持っていると免疫系の以上が生じ、それに食事などの環境的な要因が合わさって引き起こされると考えられています。

環境的な要因

遺伝的な要因の他に食生活生活習慣などの環境要因も関係していると言われています。

欧米などの先進国の若年層が多いということから、ファストフードなど、脂質や糖分を多く含み、動物性蛋白質の摂取とも関係していると考えられています。

また、喫煙者のほうが非喫煙者と比べて再発率が高かいことが分かっています。

ウイルス感染

結核菌や細菌の感染によりクローン病を引き起こしているという考え方もありましたが、最近は関与を否定する報告もあり、この説は最近あまり聞かれません。

生活習慣によるクローン病の予防

2020年3月1日