効果が期待される3つの治療薬とは
2月26日時点で感染症に対して確実に効果が確認された治療薬は存在しないが、下記の3つが臨床試験などによって効果が期待される事がわかりました。
抗インフルエンザ薬のアビガン(一般名:ファビピラビル)や、レムデシビル、抗HIV薬のカレトラ(リトナビルとロピナビルの合剤)といった治療薬候補を、COVID-19の患者に投与する観察研究が始まりました。
薬の名称 | アビガン | レムデシビル | カレトラ |
---|---|---|---|
製造元 | 富士フイルム富山化学 | ギリアド・サイエンシズ(アメリカ) | アッヴィ(アメリカ) |
国内での承認 | ○(備蓄専用) | × | ○ |
対象疾患 | インフルエンザ | エボラ出血熱 | HIV感染症 |
効果 | 中国で一定の効果を確認済 | WHOが中国を視察した際に治療効果があるとみられると発言 | 国立国際医療研究センターが症状に改善傾向がみられることを公表 |
患者への投与 | 国内2機関で投与済み | 米国立衛生研究所が治験に着手 | 国立国際医療センターなど複数機関で投与済み |
薬の価格 | 未定 | 未定 | 322.4円(1錠) |
愛知県豊明市の藤田医科大病院が、新型コロナウイルスによる肺炎の治療薬の候補である抗インフルエンザウイルス薬アビガンの臨床研究を近く始めていて、早ければ2,020年3月上旬にも国の承認を得る見込みです。