レビー小体型認知症の進行してから出る症状と治療法

レビー小体型認知症の治療

進行してからあらわれる症状とは

レビー小体型認知症が進行すると、判断力や理解力が低下し、徐々に日常生活がしづらくなり、普段の生活において全般的に介助が必要になってきます。

記憶障害

ついさっきのことを覚えていなかったり、何度も同じものを買ってきたりする。

見当識障害

食事を何度も催促したり、家族を認識できなくなる。

実行機能障害

今までできていたことができなくなったり、料理に時間がかかったり味付けが変わる。

レビー小体型認知症の治療とは

レビー小体型認知症の治療法はまだ確立していませんが、積極的なリハビリ、適切な介護、進行を遅らせる薬物治療によりQOLを向上させる目標を掲げます。

認知症治療のポイントは薬物療法と非薬物療法

レビー小体が末梢神経系に影響を与えると、だるさ、疲労感、頻尿、便秘、過度の発汗などといったさまざまな身体症状が現れます。

薬物療法
  • 認知症の進行を遅らせるための薬
  • 認知症の周辺症状を軽くするための薬
非薬物療法
  • リハビリ
    低下していく脳機能や、これまで使われていなかった神経細胞に働きかけ刺激を与える
    生きていることを実感させ自信を持たせる
  • 介護
    患者さん本人に安心・安全の感 覚を与える

レビー小体型認知症の進行を遅らせる治療

神経伝達物質を助けるコリンエステラーゼ阻害薬の投与

レビー小体型認知症患者の脳は神経伝達物質であるアセチルコリンが不足しているといわれています。
ドネペジルはコリンエステラーゼというアセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害する薬です。
アセチルコリンは、脳内の神経細胞が互いに情報を伝達するために分泌する物質で、記憶や認知機能と密接に関連しています。

ドネペジル塩酸塩(NP)の効果と服用方法

塩酸ドネペジル(NP)は、脳内の情報伝達を改善し、記憶力や判断力の低下などのレビー小体型認知症の症状の進行を遅らせる効果があります。
症状が変わらなくても、症状の進行が遅らせると考えられており、症状の進行を遅らせる効果がありますが、病気そのものの完治はできません。また、効果は人によって異なるので注意が必要です。

レビー小体型認知症とアルツハイマー病の違いとは

2020年5月18日