あなたもリスクがある?帯状疱疹の原因と対策を詳しく解説

帯状疱疹とは?症状、治療、予防について正しく知ろう

免疫力の低下が原因で、多くの人が発症のリスクを持つ帯状疱疹。この疾患は早期に治療を開始しないと、帯状疱疹後神経痛という厄介な合併症を引き起こすことがあります。この記事では、愛知医科大学皮膚科教授の渡辺大輔先生から学んだ、帯状疱疹の症状、治療、予防について詳しく解説します。

帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、皮膚に起こる病気で、水痘(水ぼうそう)と同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)」が原因となります。主な症状は以下の通りです。

  • 体の左右のどちらか片側に症状が出る。
  • 疼痛が生じる。
  • 赤い斑点や水ぶくれが、神経に沿って帯状に現れる。
  • 激しい痛みが生じることがあり、特に夜、眠れないほどの痛みに苦しむことがある。

特に上半身に多く症状が出ることが知られていますが、顔や目の周りにも症状が出ることがあります。

帯状疱疹の原因と特徴

帯状疱疹は、過去に水ぼうそうを発症した人であれば誰でも発症する可能性があります。特に加齢に伴い、そのリスクは高まってきます。

国内の疫学調査から、帯状疱疹の患者数は50代から増加し、60代でピークを迎えると報告されています。また、特に女性の患者数が多いことも確認されています。

帯状疱疹と感染の関係

帯状疱疹自体は感染する病気ではありません。しかし、水ぼうそうにかかった経験がない人や、乳幼児、予防接種を受けていない子ども、免疫力が低い人は、感染のリスクが考えられます。したがって、これらの人々との接触は避けることが望ましいです。

帯状疱疹の発症メカニズム

帯状疱疹の発症には、特定のメカニズムが関わっています。

具体的なメカニズムは以下の通りです。

ステップ 説明
1. 水ぼうそうの発症 ウイルスが体内に侵入し、水ぼうそうの症状を引き起こします。
2. ウイルスの潜伏 水ぼうそうが治ってもウイルスは神経節に潜伏し続けます。
3. 帯状疱疹の発症 免疫力の低下により、ウイルスが再活性化し帯状疱疹の症状が現れます。
4. 神経の損傷による痛み 皮膚の症状が治っても、神経が損傷されていた場合、痛みが続くことがある。

補足
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスによって引き起こされる皮膚病です。過去に水ぼうそうを経験した人は、加齢や免疫力の低下などの要因で帯状疱疹を発症するリスクがあります。早期の発見と治療が重要です。