膠原病の検査
膠原病が疑われた場合には、たくさんの検査を行なうことになります。
主な検査は、血液検査・画像診断検査・生体検査の3つにとなります。
血液検査
血液検査では、白血球・赤血球・血小板の数とCRPと自己抗体の3項目の検査を行います。
自己免疫疾患が原因の膠原病になると体内で異物だと判断すれば白血球の数が増加します。
血液中の免疫に関わるたんぱく質のCRPは、血液の炎症が多いと数値が高くなります。
自分を攻撃する自己抗体の中でも細胞核に対する抗体を抗核抗体と呼び、この抗体の診断にで、膠原病かどうか詳しく診断されます。
画像診断検査
画像診断では、X線検査と超音波検査で臓器に炎症が起きているかどうか確認します。
例えば、潰瘍性大腸炎やクローン病の場合には、大腸に造影剤を入れて検査を行ないます。
生体検査
生体検査では、実際に炎症が出ている部位を針で採取したり、切り取ったりして炎症の程度を確認します。
湿疹であれば、皮膚の一部を切り取ります。
検尿異常の場合には、腎臓に針を刺して腎臓の炎症の程度を確認します。
膠原病の治療
膠原病の確定診断が下された場合には、対処療法として基本的にステロイド剤や免疫抑制剤が投与されます。
ステロイド剤や免疫抑制剤は副作用のあるとても強い薬です。
また、長期間に渡り服用をする場合は、副作用の影響を最小限にとどめるためにも医師によるコントロールが不可欠となります。
自身の判断で薬の服用をやめてしまうと、症状の悪化を招くことに繋がりますので、必ず医師の指示通りの使用量と使用方法を厳守しするようにしてください。