糖尿病網膜症を予防する4箇条
- 食事療法で血糖をコントロールする
バランスのとれた食事を摂るのが基本です。
朝食は起床後なるべくすぐに、夕食は早目の時間に摂ることを心がけましょう。 - 自分の体調に合わせて適度に運動をする
無理な運動ではなく、軽く体を動かす程度でいいので、毎日続ける努力が大切です。 - 糖尿病と診断されたら必ず眼科で検診を受ける
糖尿病網膜症は悪化するまで自覚症状がありません。
精密眼底検査を受け、血管の様子を把握しておきましょう。 - 眼科の検査は定期的に受け、結果を記録する
思いかけず進行している場合がるので、定期的な検査が大切です。
眼科医と内科医の連携をスムーズにするための「糖尿病眼科手帳」に結果を記入しておくと、適切な治療を受けるのに役立ちます。
(糖尿病眼科手帳は病院などで、無料で配布されています。)
血糖コントロールに最適な野菜先食べ食事術
実は同じ食事内容でも、野菜を先に食べるだけで、野菜に豊富にある食物繊維が糖の吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えてくれます。
食べる順番は、
- 野菜・海藻、きのこなどの食物繊維が豊富な食材
- 魚や肉などのタンパク質
- ご飯・パンなどの炭水化物
よく噛んで食べれば、噛んだ刺激で満腹感が増し、食事量を減らせる効果も期待できます。
精密眼底検査を受ける目安
- 糖尿病だが網膜症を発症していない・・・6ヶ月〜1年に1回
- 単純網膜症・・・・3〜6ヶ月に1回
- 前増殖網膜症・・・1〜2ヶ月に1回
- 増殖網膜症・・・・2週間〜1ヶ月に1回
糖尿病網膜症チェックシート
糖尿病網膜症は「糖尿病の3大合併症」の一つです。
突然視力が急激に低下し、失明に至る場合もあるので要注意です。
下記の項目で当てはまるものが多いほど、糖尿病にかかりやすいといえます。
また糖尿病になると、いずれは糖尿病網膜症を発症する可能性があります。
- 食べ過ぎることが多い
- お酒をよく飲む
- 甘いものが好き
- 野菜や海藻類をあまり取らない
- ジュースやドリンク剤をよく飲む
- 間食を必ずとる
- 食事の時間が不規則
- 運動をしない
- 最近、ゆっくり休んでいない
- ストレスが溜まっている
糖尿病の基準値と検査方法
尿検査
尿を取り、ブドウ糖の有無を調べます。
血糖値が正常値より高くなると、尿にブドウ糖がまじります。
これは「糖尿」と言われ、糖尿病のサインです。
尿検査は一般の健康診断などで行われています。
血液検査
- 空腹時血糖値
10時間異常食事を取らない状態で血糖値を測る検査です。
血糖値が126mg/dl以上だと糖尿病が疑われます。 - HbA1c(ヘモグロビンエイワンシー)値
血液中のブドウ糖の状態は、赤血球中に含まれるHbA1cの値でも判断できます。
この検査では、過去1〜2ヶ月の血糖状態を知ることができ、血糖コントロールの目安になります。
正常値は5.6%未満です。 - ブドウ糖負荷後2時間値
食後の血糖値を測る検査。
空腹時にブドウ糖溶液を飲み、30分、1時間、2時間後に血液を採取して調べます。
2時間後の血糖値が140mg/dl未満であれば正常です。
140mg/dl以上だと糖尿病予備軍、200mg/dl以上だと糖尿病の疑いがあります。