メニエール病の診断基準
耳鳴りを伴っためまいがする病気はメニエール病だけでなくたくさんあります。
メニエール病の診断に重要なポイント
厚生労働省のメニエール病診療ガイドライン2011年版では、メニエール病と診断するのに2つのポイントがあるとされています。
- 耳鳴り・難聴・閉塞感のような耳の症状を伴うめまいを繰り返す
- 似た症状の他の病気にかかっている可能性がない
上記2つの条件を満たした場合にメニエール病確実例と診断されます。
確実例で無くても診断されれるケース
確実例と異なる症状でも、メニエール病と診断する非定型例と呼ばれるケースが2種類あります。
1.蝸牛型
蝸牛型メニエール病は耳鳴り・難聴・閉塞感などの耳の症状が出たりなくなったりと繰り返しますが、めまいの症状はありません。
メニエール病の前段階とされる蝸牛型メニエール病は早期発見で完治できる可能性もあります。
2.前庭型
前庭型メニエール病はメニエール病確実例に似ためまいを繰り返します。
片耳だけでなくまれに両耳に耳鳴り・難聴・閉塞感がみられますが、めまいの強弱で変動することはありません。
前庭型は、めまいの発作が繰り返されるのを慎重に観察した上で、内リンパ水腫による反復性めまいの可能性が高いと判断された場合に診断されます。