ジストニアの不随的運動について

ジストニアについて

ジストニアは、脳(主に大脳基底核)神経系統に何らかの障害がおこり、持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりする難治性障害です。

ミュージシャンなどの職業病でもあり、ニュースなどで知っている方もいらっしゃるかと思います。

ジストニア運動とは

ジストニア運動とは、持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりすることで、ジストニア運動を伴う疾患をジストニアと呼びます。

症状としては、自分の意思通りに筋肉が動かなくなり、異常な動作や姿勢になります。

重度のジストニアは継続的に症状があらわれ、軽度の場合でも通常の振る舞いがむずかしく、肉体的に大変つらい状態となり、精神的苦痛が伴います。

発病後の早い段階には、ストレス精神状態ににより悪化したり緩和したり様々です。

体の一部に触れたり、意識して姿勢を変えたりすることで、一時的に症状が軽減することもあります。

知能や感覚について

ジストニアにより知能が侵されることはなく、視力、聴力などの感覚機能に障害が起きることもありません。
また、ジストニアは生命に関わる疾患でもありません。

知能が侵されたり命にかかわるような病気ではありませんが、日常生活に支障が出ることもある疾患となりますので、精神面のケアも大切になってきます。

また、ジストニアはいまだ病態の解明が進んでいない疾患で、根治につながる治療法も見つかっていないのが実情です。

患者数は日本国内でおよそ2万人といわれており、認知度の低い病気なので周囲の理解がなかなか得られないという問題も抱えています。

ジストニアの原因と診察方法

2020年3月1日