概日リズム睡眠障害のタイプ別症状

概日リズム睡眠障害の症状

概日リズム睡眠障害のすべてのタイプにおいて、夜眠るべき時間帯に眠れず、昼間起きていなければならない時間に眠気や過眠が生じます。
集中力の低下や倦怠感のため学業や仕事に影響が出るので生活の質が低下します。

睡眠相後退型

睡眠相後退障害、睡眠相後退症候群とも呼ばれ、若者に多くみられる睡眠障害で、深夜まで眠れず、朝起きなければならない時間に起きられなくなります。

睡眠相前進型

睡眠相前進障害、睡眠相前進症候群とも呼ばれ、高齢者に多くみらる睡眠障害で、睡眠相後退型とは逆に就寝時刻と起床時刻が両方共早まり、夕方早くから眠くなってそのまま寝てしまい、深夜や朝早くに目が覚めてしまいます。

フリーラン型

非24時間睡眠覚醒症候群、非同調型とも呼ばれ、体内時計の本来の睡眠と覚醒のサイクルが、一日24時間と同調せずそのまま進んでしまうため、就寝時刻と起床時刻が毎日少しずつ遅れていきます。
発症頻度はまれですが、光による体内時計の同調が難しい視覚障害者に多くみられます。

不規則睡眠・覚醒型

長期にわたる病気療養が続く方は、起きている時間と寝ている時間の区別があいまいになり、睡眠が不規則になります。
総睡眠時間は一般の方とほとんど変わりませんが、まとめて睡眠がとれずに、昼夜の区別なく一日に何度もこま切れに眠るようになります。

時差型

東への移動は睡眠時間帯を前進させる(早寝早起きを強いられる)ので、西への移動で睡眠を後退させる(遅寝遅起きになる)場合よりも症状が重くなりやすいです。

交代勤務型

昼間に眠らなければならないので眠りが中断されてしまい、睡眠の質が低下します。

概日リズム睡眠障害の治療

2020年3月1日