中途覚醒とうつ病の関係
うつ病と中途覚醒などの睡眠障害の関係はとても深いと考えられています。
うつ病の人と睡眠障害の調査
うつ病が出るタイミングの割合
- うつ病と睡眠障害が同時に出るケース・・・約30%
- うつ病の後に睡眠障害が出るケース・・・約30%
- うつ病の前に睡眠障害が出るケース・・・約40%
このように、ほとんどのうつ病の人に睡眠障害が現れることがわかります。
睡眠症状としては中途覚醒だけではなく、早期覚醒や入眠障害などいろいろな睡眠障害があるようです。
うつ病はセロトニンが分泌されなかったり、分泌はされているが不足しているのが原因と言われています。
セロトニンは幸せホルモンとも言われており、不安や恐怖、悲しみなどを抱えたときに分泌され、それらの感情を緩和してくれる成分です。
またセロトニンは加齢により分泌が減るので、老人性うつ病の原因になります。
セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンを作るのに必須ホルモンなので、セロトニンの分泌が減少すると睡眠障害が起こるのは必然です。
早朝覚醒はうつ病と同時に起こる最も多い睡眠障害で、中途覚醒はうつ病になっている人が後から出てくる睡眠症状と言われています。
うつ病が関係している中途覚醒の場合は、一旦覚醒すると眠りにつくことができず、その間に自己否定するようなことばかりを考えるようになり、普通の睡眠障害と少し違うといえます。
加齢による睡眠障害などうつ病に関係がない場合は、ほとんどが早朝覚醒ですが、マイナス思考にはなりません。
覚醒して眠れなくなった場合の捉え方や考え方によって、うつ病によるものか否かの判断がつきます。