中途覚醒について
睡眠障害のひとつで中途覚醒というものがあります。
中途覚醒とは、眠りについても何度も途中で目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなる状態のことをいいます。
中途覚醒は、中高年に最も多く見られる不眠症です。
途中で目が覚める原因
- トイレに行きたくる
- 夢で目が覚める
- 痛い、痒い、暑いなどの体の不調
- 精神的ストレス
原因は様々ですが、一番の原因は身体的なものです。
中途覚醒が起きやすい方
- 高齢の方・・・レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが高齢により不安定になるため中途覚醒が起こりやすくなる。
- 生活リズムが不規則な方・・・夜間働いている方や生活リズムが不規則の方は睡眠と覚醒のリズムがおかしくなり、体内時計が狂って中途覚醒が起こりやすくなる。
- 真面目な方・・・責任感が強い方は緊張状態が続きがちなので眠りが浅くなり中途覚醒が起こりやすくなる。
病気が原因の場合
- うつ病・・・脳内の神経伝達物質の分泌に異常生じて睡眠の質が低下するため、中途覚醒が起こりやすくなる。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・・・肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸器系の病気があると睡眠呼吸障害により中途覚醒が起こりやすくなる。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)・・・睡眠中に気道が閉塞するので中途覚醒が起こりやすくなる。
- 皮膚疾患・・・アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など皮膚の疾患があるとかゆみで中途覚醒が起こりやすくなる。
- むずむず脚症候群・・・痛痒い不快感のため中途覚醒が起こりやすくなる。
- 周期性四肢運動障害(PLMD)・・・周期的に現れる手や足の動きによって睡眠が妨げられて、中途覚醒が起こりやすくなる。
中途覚醒は脳と身体を休ませる睡眠の妨げとなるので、症状がみられれば早めに原因をみつける事が大切です。