COPDを早期発見するセルフチェック法と専門医の診断

COPDの検査診断イメージ

まずは自らチェックして早期発見!肺気腫を検査・診断する2つの方法

肺気腫を代表とするCOPDについては、肺がんや気管支炎などと似た症状を持つ場合があります。
そのため、具体的な症状のみであなた自身が肺気腫なのか否かを判断することは非常に難しくなっています。
しかしながら、適切な手順に則って、検診および診断を続けていくことによって、肺気腫か否かを正確に把握することが可能です。

自らの呼吸がおかしくないかチェック

肺気腫の診断については、まずは自分自身の手で自分に具体的に起こっている症状を振り返り、それを用いて専門医の診断を受ける方法が効果的です。
あなた自身、以下のような症状が出ていないかどうか確認してみてください。

  • 坂道で呼吸困難になる
  • 呼吸音がゼーゼー、ヒューヒューという音である
  • 他の原因がないのに咳や痰が3週間以上続く
  • 風邪を引きやすくなった

現に上記のような症状が存在しており、あなたの年齢が40歳以上で、かつ10年以上に渡る喫煙習慣を持っている場合は、肺気腫の疑いが高くなります。
とはいえ、上述した症状自体は、必ずしも肺気腫固有のものではありません。
呼吸の異常は、肺に原因がある場合のみならず、気管支鼻孔に原因が存在する場合もあります。

そのため上記のような症状が出ている場合であっても、安直にそれが肺気腫によるものであると判断して、専門医の診察を受けずに禁煙だけを実現するのは適切ではありません。
上記のような症状が現れた場合は、早期に専門医の診断を受ける必要があるでしょう。

胸部X線写真に表れる場合は症状が進行している

肺気腫は症状が進行すると、胸部X線写真に所見が現れます。
しかしながら、初期の段階の肺気腫を胸部X線写真によって判断することは非常に難しくなっています。
つまり、胸部X線写真に肺気腫の所見が現れる頃には、すでに日常生活に大きな困難を伴うほどの呼吸障害が起こっている場合も少なくないのです。

そのため肺気腫の診断は、上述した自覚症状及び、呼吸検査などによって行っていきます。
呼吸検査においては、一度に肺にどれだけ多くの空気を吸い込むことができ、また一度にどれだけ多くの空気をすばやく吐き出すことができるかを判断します。
呼吸検査は専門医で簡単に受けることができます。

このように肺気腫の診断については、自覚症状、年齢、喫煙習慣の有無、呼吸検査によって行われることが多くなっています。
そして早期に肺気腫の所見を見いだし、適切な治療に取り組むことで肺の機能を少しずつ改善していくことができるのです。

copd予防改善・禁煙イメージ

進行性のCOPDの予防改善するには

2020年3月1日