ストレッチとスクワット!股関節痛を予防改善する2つの手法
股関節痛の原因には様々なものがあり、原則としては原因に沿った治療法により改善を求めていくことが必要です。
しかし、多くの股関節痛の予防となる手法も存在します。
代表的なものがストレッチです。
ストレッチで股関節の可動域を広げ、トレーニングにより股関節の周辺部位を鍛えて股関節への負担を減らすことは股関節痛の予防に役立つのです。
しかし、予防だけですべてを防ぐことができない場合もあるため、そのような際は早期に医師の診断を受けて原因に即した改善方法に着手していきましょう。
ストレッチ
現代の人は運動不足に陥っていることが少なくありません。
特に普段からデスクワークに従事している人は、体を動かすのが通勤時の歩行のみということもあるはずです。そのような状況にあると、全身の筋肉が衰え、全身の関節の可動域が狭くなります。
そして関節に過度の負担がかかるようになり、股関節痛が起こるのです。
こういった筋肉と関節の衰えを防ぐためにはストレッチが効果的です。
特に股関節のストレッチは周辺部位も含めて関節と筋肉を柔軟にするため、日常的な動作における関節への負担を大きく軽減します。
以下は代表的な股関節のストレッチです。
- 床に座り、両脚を広げる
- 足の親指を内側に倒す(股関節を内側に回すイメージ)
- 足の小指を外側に倒す(股関節を外側に回すイメージ)
- 2と3の動作を5回繰り返す
ストレッチは無理のない範囲で行いましょう。
それだけでも続けているうちに股関節が柔軟になっていくのがわかるはずです。
痛みを感じるほど強い動作は必要ないため、長期的な視野で続けていってください。
筋肉トレーニング
股関節の周辺部位(お尻、太もも)の筋力が落ちると、それだけ動作の際に股関節にかかる負担が大きくなります。
つまり、裏を返すと股関節の周辺部位の筋肉を鍛えることで股関節への負担を軽減することができるのです。
それには全身を鍛えることのできるスクワットがお勧めです。
スクワットは以下の要領で行います。
- 足を肩幅に広げる
- 膝を前に出し過ぎずに、お尻を落とすイメージで膝を曲げる
- ゆっくりと元の状態に戻す
- 2と3の動作を20回ほど繰り返す
スクワットは下半身を中心に全身を満遍なく鍛えることができますが、膝に大きな負担がかかることから姿勢に注意する必要があります。
また無理のない範囲で回数をこなしましょう。
医師の診察も活用
上述したストレッチとスクワットは股関節への負担を軽減し、股関節痛の予防になります。
しかしリウマチのように必ずしも関節の異常を原因としない股関節痛もあるため、痛みが続くような場合は早期に医師の診察を受けましょう。