メニエール病の検査の流れと内容

メニエール病の検査イメージ

メニエール病の検査の流れ

メニエール病の疑いで病院へ行く場合はめまい外来最も適していますが、めまい外来を設けている病院は少ないので、お近くにない場合は、耳鼻科を受診しましょう。

メニエール病の検査には、このようなものがあります。

問診

問診ではめまいの状態、長さ、頻度や耳鳴りの持続時間、音の大きさ、始まった時期などを確認します。

平衡機能検査

平衡機能検査では体のバランスを調べて内耳の障害の有無を診断します。

  • 足踏み検査
    目を閉じてその場で足踏みをする足踏み検査で、内耳が悪い場合には悪い方に次第に寄っていきます。
  • 直立検査
    両足を揃えて直立し、開眼と閉眼でそれぞれ60秒間観察します。
    上げた足の大腿が水平になるように片足で直立し、開眼で30秒間、閉眼で15秒間観察します。
  • マン検査(Mann Test)
    両足を一直線上に前後で揃え、開眼と閉眼でそれぞれ30秒間観察します。

眼振検査

眼振検査では物を注視した状態と注視しない状態での眼球の動きを調べます。
問診で見つけられなかった隠れためまいがないか確認するために眼振検査を行う場合もあります。

聴力検査

メニエール病では、低音障害が認められるので、聴力検査を行って難聴の程度を調べます。
めまいの症状しか起きていない場合にも、隠れた難聴を把握するために聴力検査が行われる場合もあります。

グリセロール検査

グリセロール検査では、脳圧下降剤として使われるグリセロールを点滴で投与してから聴力検査をします。
聴力の改善が図られていた場合は内リンパ水腫の疑いがあります。

フロセミド検査

フロセミド検査は、利尿剤のフロセミドを投与して前庭刺激検査を行います。
数値の改善がみられると内リンパ水腫の疑いがあります。
前庭刺激検査では左右の耳に水を入れて三半規管を刺激してめまいを誘発し、左右の前庭機能の比較を行います。

メニエール病の薬物療法イメージ

メニエール病の薬による対処方法

2020年3月1日