薬による対症療法
メニエール病は根本的な原因が分からないので完治が難しいとされていますので、薬でメニエール発作に対処する、対症療法が主な治療法となります。
主な治療薬
- めまい止め・抗不安剤
初期のメニエール発作に用いることで、症状の軽減や発作予防に期待できます。 - 利尿剤
メニエール病では主にイソソルビドを使用し、内リンパ水腫(内耳の水ぶくれ)を軽減させます。 - ビタミン剤・循環改善薬
内耳の神経や神経細胞の活動を促進させて循環を改善させます。 - 鎮吐薬
吐き気や嘔吐を鎮めます。 - 鎮痛薬
痛みの発作時に使用します。 - 浸透圧利尿薬・副腎皮質ステロイド
めまいと難聴が合併した場合に使用すします。
薬の服用が難しいほど強い発作があらわれた場合は、安静にした状態でめまいを抑える点滴を行います。
薬で良くならない場合
難聴の進行は薬で抑えられない場合があるので、進行が早い場合や聴力の悪化が著しい場合には、手術を行うこともあります。
手術を行う患者さんは約10%でれそほど多くはありません。
薬や手術による治療も大切ですが、メニエール病はストレスが大きく関係しているということをしっかり把握することが大切です。
そのためメニエール病を改善させるには、生活の中でストレスの原因になっているものを見直して改善することが必要となります。