ウイルス性胃腸炎と嘔吐

嘔吐について

ウイルス性腸炎のにかかった場合の嘔吐は、おおよそ12時間程度で治まることが多く、24時間以上続くことはほとんどありません。

通常は胃の中にあるものを吐ききってしまえば嘔吐は治まりますので、ウイルス性腸炎では胆汁の嘔吐(緑っぽい嘔吐)はありません。
幼児の場合、胃の内容物が空になるので、飲み物や食べ物を要求する場合がありますが、どんな水分を与えるかはご注意ください。
消化と吸収が容易でない脂肪分の多い乳製品や糖度の高い果汁を与えてしまうと、再び吐き気と嘔吐が始まりますので、嘔吐が続いたあとの水分補給は経口補水液を間隔を開けて少しずつ与えるようにしてください。
嘔吐がはじまってから3~4時間は、何も口にしなくても吐くことが多いので、飲食は避けるようにしてください。
3~4時間後、一気に飲食をさせなければ徐々に吐かなくなります。

水分補給について

乳製品に含まれる乳糖は消化が悪ので避けるようにして、お茶や薄めたジュースなどを少しずつゆっくり摂取するようにしてください。

脱水症状や体内の電解質のバランスが崩れるのを予防するためにミネラルが含まれているポカリスウェットやアクエリアスなどのスポーツドリンクが手軽に手に入るので良いのですが、電解質糖度が低いだけでなく糖質が多いので、OS-1(オーエスワン)、アクアライト、アクアサ-ナをおすすめいたします。

また、保存するのは冷蔵庫ではなく、常温にしておくとお腹に優しいです。
2歳~6歳ぐらいの子供が精神的ストレス・緊張・疲労・感染症などが原因で発症するアセトン血性嘔吐症にも、吐き気や嘔吐が認められるので、しっかりした診断が必要となります。
吐き気や嘔吐の症状が強く、脱水症状がある場合には、一時的に外来で点滴をしたり、入院により持続に点滴をする必要がある場合もあります。

中枢性の制吐剤のナウゼリン嘔吐中枢に作用するので吐き気を止めるのに効果的です。
服用の方法は、吐き気があるので経口投与ではなく座薬が多いのですが、副作用があるため、小児では使い過ぎないよう注意が必要です。

ナウゼリンの副作用

  • 頭痛
  • めまい
  • 眠気
  • 不安
  • 興奮
  • 錐体外路症状など

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2020年3月1日