ウイルス性胃腸炎の症状と治療

ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状と治療

ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状

ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状は、病原体によって異なってきます。
また主な症状には個人差もありますが、

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • 腹痛
  • 全身の倦怠感

などが見られます。
下痢になると軟便から水様便が何度も排泄するようになり、たまに血便が出ることもあります。
原因がロタウイルスの場合の下痢は、白色便性下痢という便が白っぽくなることがあります。

脱水症状に注意

下痢のときには脱水症状に注意しましょう。
下痢や嘔吐が続くと下記の理由で水分が喪失しますので要注意です。

  • 体内の水分が失われる
  • 水が飲めなくなる
  • 発熱による不感蒸泄(*)の増加

(*)不感蒸泄・・・体感することなく皮膚や気道から水分を蒸散すること。

特に子供や老人の場合ですと、脱水症状の自覚症状は少ないので、全身に強い倦怠感があったり、グッタリした時などは脱水の可能性が高いです。
感染症による発熱の場合は、高熱が出ることがあります。
ウイルス性胃腸炎に比べ細菌性の胃腸炎の方が症状は重いとされています。
ウイルス性の胃腸炎では咳や鼻水などの上気道が炎症する上気道炎症状を伴うこともあります。

ウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)の治療

ウイルス性胃腸炎にはインフルエンザなどと違って、これといった有効な抗ウイルス薬ありません。
ウイルス性胃腸炎にかかった場合は主に対症療法を行います。
細菌性腸炎にかかった場合は抗菌薬(抗生物質と合成抗菌薬を含めたもの)が治療に用いられます。

ウイルス性胃腸炎と嘔吐

2020年3月1日