パーキンソン病のよくある質問と回答

パーキンソン病に関するQ&A

まだまだ解明されていない部分も多いパーキンソン病に関する疑問と解答

パーキンソン病は治らない病気なのでしょうか?
完治は難しいですが、遺伝子治療や幹細胞移植などの研究が進んでいます。
今のところ、完治は難しいですが、現在では、世界中に優秀な研究者たちが先を争って研究開発を行っています。
日本にもたくさんの優秀な研究者がおり、世界的な研究成果をあげています。
最も注目されているのが、遺伝子治療や幹細胞移植によってドパミンの産生を高める治療法です。
完治できる日もそう遠くはないと希望を抱き、明るい気持ちで服薬治療や運動療法などを続けてください。
患者側から主治医に薬の量のことや種類について要望しても良いのでしょうか?
もちろんです。それがより良い治療法を見つける手がかりになります。
薬を毎日何度も飲むのは患者さんご自身です。
もし薬をのむことが負担に感じられたり、副作用があるようでしたら、遠慮無くその状況を主治医に相談してください。
パーキンソン病の場合、自分で薬の調節をするのは難しいので、きちんと医師に症状を伝えて、自分の症状の中でどんなことに困っているかを伝えてください。
同じふるえでも、それほど困らない人もいれば、すごく困る人もいます。
それは患者さんが置かれた環境によっても異なりますし、まさに千差万別です。
遠慮せずに、医師に困ったこと、こうしてほしい、などと悩みや要望を伝えて下さい。
父がパーキンソン病ですが遺伝しますか?
遺伝性、家族性のパーキンソン病は全体の約5〜10%ほどです。
パーキンソン病が発症した年齢が50歳以下の場合、遺伝性のことが多く、50歳以降では遺伝性の率が少ないという報告があります。
パーキンソン病全体から見ても遺伝が原因と思われるのは5〜10%です。
また、両親に遺伝子の変異がないと遺伝子ない劣性遺伝と、片方のみで遺伝する優性遺伝がありますが、変異が合っても必ず発症するとは限りません。
招来体が不自由になって働けなくなったらどんな援助を受けることができますか?
高額療養費制度、特定疾患医療費助成制度、介護保険制度などです。
パーキンソン病の症状が進んで、介護や入院が必要になった場合には、公的支援制度を受けることができます。
例えば、手術や後学な療養費などは治療費の一部が公費で負担されます。
脳深部刺激療法の手術に関しても、特定疾患医療費助成制度があるので、公費が支給されます。
身体障害者手帳をこうしてもらえば、デイケアなどの介護サービス、交通機関の割引などを受けることも可能です。
一度主治医に相談してみましょう。
どうして自分がこんな病気になってしまったのか悔しくて思い悩む毎日です
患者会や悩みを話せる友人をもちましょう。
同じ悩みを持つパーキンソン患者さんの集まりにでかけたり、悩みを打ち明けられる友人・知人を見つけて、前向きに治療を行いましょう。
もちろん、主治医や看護師、病院関係者でも構いません。
「こんなことを聞いたら恥ずかしい」「弱音を吐きたくない」などと思わずに、正直な気持ちを打ち明けてみましょう。
誰かに話をするだけでも、気持ちがスッキリして、心の整理ができるはずです。
引っ越しで主治医を変えても構わないでしょうか?
話し合いをしてしっかりと理由を告げましょう。
パーキンソン病の治療は長期に渡ることが多いので、その間にやむを得ない事情で、主治医を替えることがあると思います。
その場合には、以前の治療経緯を新たな主治医に報告する必要があるので、しっかりと引き継ぎをしてもらえる要因、今までお世話になった主治医にお願いしましょう。

パーキンソン病の寿命

2020年3月1日