パーキンソン病は進行性の難病ではない
パーキンソン病は進行性の難病と思われているので、最終的には必ず寝たきりになってしまうと思っている方も多いかもしれません。
しかし、パーキンソン病になっても重症の肺炎や骨折などにより長期に寝込むことが強いられなければ、パーキンソン病だけが原因で寝たきりになることはまずないと言われています。
約20から30年の間に多くのパーキンソン病の治療薬は開発されおり、ここ最近では運動機能の治療の見通しは着実に改善されています。
服用する薬の種類や服用量や薬の組み合わせなどは異なります。
処方される薬の副作用について担当の医師にあらかじめ確認して、患者本人と家族がしっかり納得した状態で服用することで運動機能を回復を図りましょう。
パーキンソン病で予後が良くないケース
しかしながら、下記の場合には予後が良くないとされています。
- 高年齢で発症
- 振戦がない
- 無動
- 固縮型
- 高年齢
- 発症から1年以内に認知症を合併
これらのパーキンソン患者の方の場合は、運動機能の低下や全般的な障害により予後が悪い傾向があるとされています。
寿命に関係してくる最も影響があるのは寝たきりの状態になってしまう合併症となります。
とくに嚥下障害になると、窒息の恐れや誤嚥性肺炎、栄養障害の原因にもなるので予後を決める重要な要因となるため十分な対策を取る必要があります。
パーキンソン病患者に多い死因
高齢の患者さんが多いパーキンソン病患者の方の死因は次の順番となります。
- 肺炎
- 癌などの悪性新生物
- 心臓の病気(心疾患)
パーキンソン病患者ではない一般の方が肺炎で亡くなるのは多いですが、パーキンソン病患者の方の寿命は健常者の方とほとんど寿命は変わらないと言われています。
現在ではパーキンソン病と診断された場合のの方の平均余命は健常者の方より2〜3年短いだけとされています。