概日リズム睡眠障害とは
概日リズム睡眠障害は睡眠・覚醒リズム障害とも呼ばれ、体内時計の調節に障害が起こることで、睡眠時間帯の異常が持続する睡眠障害のことを指します。
概日リズム睡眠障害には下記のような型があります。
概日リズム睡眠障害の4つ主なのタイプ
- 睡眠相後退型
- 睡眠相前進型
- フリーラン型(非24時間睡眠覚醒症候群)
- 不規則睡眠・覚醒型
睡眠相後退型
睡眠相後退型は、午前3時以降にようやく寝付いて、昼過ぎになってようやく覚醒するタイプで、一旦入眠すると睡眠時間は長めです。
単なる夜型とは違い、早く起きなくてはならないのに全く覚醒することできず、遅刻を繰り返したりします。
睡眠相前進型
睡眠相前進型は、午後7時過ぎぐらいに強い眠気が生じて寝てしまい、午前3時頃に覚醒するタイプです。
意識した早寝ではないので、残業などができないことから社会生活上も支障をきたします。
フリーラン型
フリーラン型は、非同調型とも呼ばれ、生物時計が24時間周期の昼夜サイクルに同調しなくなってしまい、睡眠時間帯が毎日徐々に遅れてしまうタイプです。
睡眠時間帯が夜間帯になっている時期は平気ですが、遅れるに従い徐々に寝付きが悪くなるので起床が困難になります。
睡眠時間帯が日中にずれ込んでしまう時期には、強い眠気や集中力低下、強い倦怠感が出ます。
不規則睡眠・覚醒型
不規則睡眠・覚醒型は、まとまった睡眠時間がなく、睡眠が1日に少なくとも3つの周期に断片化されてしまうタイプで、1日に何度も居眠りをします。
認知症、頭部外傷、精神発達遅滞など生物時計の器質障害が生じる方に見られる、総睡眠時間の合計は年齢相応です。