レビー小体型認知症の困難(続き)

レビー小体型認知症の生活上の困難

自身の変化への試行錯誤

機能低下を自覚し失望する
  • 今まで出来ていた字を書くことや家事、畑仕事などができなくなり物忘れもするようになった。
  • 車の運転を制限され行動範囲が狭くなり困っている
認知症になることに恐怖する
  • いつまでも自制心が続くのか先のことを考えると不安になる。
  • 認知症の人のようになりたくないと思う。
自身の変化にショックを受け正常になろうと抗う
  • 思考能力の異常に気づきこれ以上おかしくならないように注意するようになる。
  • 周囲の指摘によって見えている物に疑問をあれこれと考えるようになる。

自覚があるからこそ悲嘆する

表面化する身体変化を自他ともに卑下する
  • 振戦が出たのはこれまでの行いが悪かったと責められた経験がある。
  • 周囲におかしいと言わることで混乱し不安になったりバカにされたと思う。
  • 振戦などの身体の変化に絶望する。
自身の存在を否定する
  • 自分は大したことがなく頭もついていかずごまかしながら生きていると思う。
  • 周囲に迷惑をかけていると思い込み自分がいない方がましだと思う。
  • 悩んでいる自分を阿呆のようだと希望もないと言う

自覚に基づいた困難への適応

あるがままを受け止める
  • 何も変哲もない状態が今の自分に合っていると思う。
  • 施設での生活は世間と違って安全なので落ち着いて過ごせる。
  • レビー小体型認知症による変化を変わった性格だと受け入れる。
自らを励ます
  • そのうちどうにかなるだろうと気楽に行こうと思ったりする。
  • 嫌なことは忘れ、老いていくことへの恐怖に負けず、前を向いて生きようと小さな決意を重ねる。
障害に対して自分で対応する
  • 前より歩けるようになった事で身体機能の回復を自覚し、自分なりの方法で回復訓練に取り組むようになる。
  • 自己判断に自信がないと周囲に確認を求めるようになる。
  • 自分のことを観察してほしいと思うようになる。

看護ケア方法の構築が急務

レビー小体型認知症の高齢者は、日々の暮らしの中で会話や歩行に関する突然起こる困難を体験するとという特徴があります。
また、繰り返し出現する幻視は、レビー小体型認知症の高齢者に良い影響をもたらしたり、悪影響を与えたりと様々です。

そしてレビー小体型認知症の高齢者は、レビー小体型認知症を抱えながら日々の暮らしのなかで受け入れていく心理が明らかとなりました。
これらのレビー小体型認知症の高齢者の体験から明らかとなった障害や向き合う気持ちに対しての看護ケア方法は未だ不十分なため、これらの特徴を踏まえた看護ケア方法の構築が求められています。

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