レビー小体型認知症の診断は注意が必要
レビー小体型認知症はアルツハイマー病やパーキンソン病と誤診される事があり、ご家族が診断にに違和感を感じてセカンドオピニオンを求めるケースが多いです。
それはレビー小体型認知症のご家族が介護するうえで直面している困難や問題意識が、アルツハイマー病やパーキンソン病の人を介護してきた方達が抱えている困難や問題とは違っているのからと言えます。
認知症ケアは記憶障害を前提としたアルツハイマー病に応対させたケアの方法は現在多数ありますが、認知症ケアではレビー小体型認知症に現れる症状に応対しきれていないのが現状です。
認知症の看護に重要なポイントとは
認知症の人のための看護するときに肝心な事は、当事者が最も伝えたい事、関心のある事、当事者にとって実際に優先的な事は何かを、本人とともに少しずつ明らかにしていく過程が重要とされています。
初めに、認知症の本人の体験を明らかにしていく事に注力しましょう。
認知症の患者は自ら本人について話す事ができ、認知障害を自覚して、本人なりに応対している事が報告されています。
しかしながら、これらの情報はアルツハイマー病特化のもので、特別認知症の原因疾患を特定していないケースが多数あります。
最近では自信が認知症のクリスティーン・ボーデン氏の体験記「アルツハイマー病の本人が書いた本」が周囲からの認知症の理解と本人の体験の異なる点などが明確にされつつあります。
クリスティーン・ボーデン氏は、「答える会話を見つけるのに苦労する」「何をしたのか思い出すためには、いつも半狂乱になって考える必要がある」「毎日が私には多すぎる用事。誰かに手伝ってもらおうとは決して思わない」と主に記憶障害による悩み、自ら助けを求める事もむずかしくなる苦慮を著している。