女性ホルモンの分泌の変化により起こる症状
昼夜を問わずのぼせやほてりが突然起こり、どっと汗も吹き出して、ひと目も気になるし、睡眠を中断される事があります。
更年期になると、1日に数回あるいは一時間に数回という頻度で女性ホルモンの分泌が上昇したり、降下したりします。
この急激な変動で自律神経の働きが乱されるのが、のぼせ、ほてり、多汗の直接的な原因です。
人によって、のぼせ、ほてりだけの場合、同時に汗がでる人、のぼせないのに汗だけやたらに出る人もいます。
気温に関係なく起こりますし、これまで汗かき出なかった人が突然多汗を経験するのも特徴です。
注意するポイント
日常生活に支障があるようなら、医師に相談し、ホルモン補充療法を受けましょう。ホルモン補充療法が最も有効な治療です。ほかに自律神経調整薬も用いられます。
また、ほてりやのぼせは高血圧や心臓病、多汗は、更年期の女性にみられる甲状腺機能障害の症状でもあります。
動悸や息切れやなど他の症状を伴うときは念のため検査を受けると良いと思います。
日頃のアドバイス
温めのお湯に入ったり、シャワーを浴びると症状を抑える効果があります。
発汗対策として、ボディーパウダーや制汗スプレーを利用したり、デオドラントローションや汗に強い化粧品を使うのも一つの方法です。
発汗後の冷えにも用心が必要で、吸湿性の良い肌着やパジャマを選び、こまめに交換して体をいたわりましょう。