更年期による皮膚のかさつき・かゆみ

更年期による皮膚のかさつき・かゆみイメージ

女性ホルモンの減少による皮膚の乾燥

皮膚がカサカサして、ストッキングが引っかかったりする。
皮膚のかゆみで夜目が覚めてしまうこともしばしばある。

皮膚の乾燥やかゆみといった症状も更年期には目立つようになります。
皮膚の老化現象のひとつで原因は女性ホルモンの減少によってそれまで皮膚のハリを保っていたコラーゲンエラスチンという線維の量がへったり、線維の弾力性が失われるためです。

皮膚の水分や脂肪が失われるのもこうした症状をさらに悪化させます。
気温や湿度にも影響され、乾燥が進む冬季は他の季節に比べて症状が悪くなります。

注意するポイント

皮膚の乾燥には、クリームや尿素入り軟膏などで皮脂や水分を補い、かゆみには、ビタミンEや副腎皮質ホルモンが配合された軟膏が有効です。
副腎皮質ホルモン配合のものを使う場合は医師の指示に従いましょう。
症状が強い場合はホルモン補充療法がよく効きます。

また、皮膚のかさかさやかゆみは、糖尿病や甲状腺機能障害、肝臓疾患でも起こることがあります。
症状の強い場合はこれらの病気がないかどうか調べることも必要です。

日頃のアドバイス

保湿効果のある入浴剤を使って入浴し、入浴後も尿素を配合したローションを用いると効果がります。
中高年の人は、クリーム類を塗らないほうが皮膚の活性化のためによいので、保湿液だけでスキンケアをしましょう。
肌着は皮膚を刺激しないで綿など天然素材のものを選びます。

食事では皮膚を強くするビタミンA、Eを摂るよう心がけましょう。
加湿器などを使って室内の湿度を常に60%くらいに保つことも大切です。

更年期による肌のしみ・たるみ・くすみ

2020年3月1日