更年期になると冷えの症状が出る
下半身や手足の先がいつも冷たく感じられ、下着を重ねたり靴下を履かぬていられないようになります。そのくせ不意にほてったりもします。
「冷え」は思春期以降の女性の半数が悩んでいると言われるほど、女性の不定愁訴として多いものですが、若い頃には冷えを感じなかった人でも更年期になると手足や腰などが冷えてつらいと訴えるようになります。
自律神経の失調による血行不良が原因で、夏でも下着や靴下を重ねなければならないこともあります。ほてりやのぼせをともなうことが多いため「冷えのぼせ」とも呼ばれます。
また知覚神経の異常(過敏障害)によって、温かいのに脳が冷たいと感じるために起こることも良くあります。
注意するポイント
辛い場合は、医師に相談しましょう。
治療は、漢方療法、自律神経調整薬やビタミンE剤の投与の他、指圧、マッサージなどがあります。
また、冷えは心臓病、甲状腺機能低下症などの病気のサインの場合もあるので、症状が強い時には検査を受けたほうが安心です。
日頃のアドバイス
疲れない程度の運動を日課にすると全身の血行がよくなり、冷えが改善されます。リラックスを兼ねたストレッチなどが向いています。
入浴や全身のマッサージ、手や足の温浴も効果があります。
ビタミンEや鉄分を多く含んだ食品と取るようにします適度の脂肪分も必要です。
体を冷やす生野菜やくだものは控えめにしてください。
赤外線を利用した下着や靴下で保温をはかるのも良いでしょう。