なるべく早く気づこう!肺気腫に表れる様々な症状について
肺気腫はCOPDの1つであり、肺の中に存在する肺胞の壁が破壊され、肺胞が通常よりも大きく膨らんでしまった状態をとなります。
そのため、呼吸時に空気をうまく吐き出すことができなくなります。
このように肺気腫は、肺固有の病気であるため、肺が重要な役割をもたらす呼吸に大きな障害を発生させるのです。
肺気腫の症状は自分自身で少なからず見当つけることができるため、知識を頭に入れておき、自分が肺気腫か否かを早期に発見できるようにしましょう。
肺気腫の症状
肺気腫の症状としては、以下のようなものが代表的です。
- 坂道で呼吸困難になる
- 呼吸音がゼーゼー、ヒューヒューという音である
- 他の原因がないのに咳や痰が3週間以上続く
- 風邪を引きやすくなった
肺は声帯や気管支につながっており、それらの器官と相まって一貫して呼吸の機能を司っています。
そのため、肺に大きな異常が起こる肺気腫においては、はじめに呼吸機能に症状が現れてくるのです。
また、これらの症状は長年の喫煙習慣によってもたらされる場合が多くなっています。
つまり、10年以上の長期間にわたって喫煙習慣を要しており、上述したような症状が現れている場合は、肺気腫を疑うことができるのです。
禁煙により症状をおさえる
自分自身に肺気腫の症状が現れていると疑ったら、そのまますぐに専門医の診察を受けましょう。
そこで、明確に肺気腫と定義された場合は即時に治療に望んでいくことになります。
肺気腫は進行性の病気であるため、原因を根本的に治療してしまうことが難しくなっています。
そのため目下のところは肺気腫の進行を止めるための治療を行っていくことになります。
代表的なものは禁煙です。
しかしながら、症状が重く、日常生活における呼吸が難しくなっているような場合は、外科的な療法がとられることもあります。
このように肺気腫は一度なってしまうと、完全な治療が難しいものであるところに恐ろしさが存在します。
あなたが現在も喫煙をしている場合は、早めに禁煙を行いましょう。
禁煙については、自分自身の手で完全に行うことが難しい場合も少なくないため、禁煙外来などを利用して、専門的なアドバイスのもとに着実に進めていくことが効果的です。
肺に大きな病気を抱えて老後を過ごすよりは、今のうちに禁煙を成功させて健康的な老後を送る方がよいです。
肺は呼吸にも大きな影響をもたらすため、疾患をかかえると毎日が苦しくなってしまいます。