ナルコレプシーの症状
ナルコレプシーは居眠り病とも言われて、一度眠くなると耐えられずそのまま眠ってしまう病気です。
原因は目覚めさせようとシグナルを出す脳内の覚醒中枢に異常があるため起きると考えられていて、特徴的な症状は以下の様なものがあります。
ナルコレプシーの特徴
居眠りを繰り返す
まず、眠いと眠ってしまうでは、全く意味が異なります。
通常、会議中や運転中など眠ってはいけない場面では我慢して起きてようとします。
しかし、ナルコレプシーの場合ですと、その眠気に勝てずに居眠りをしてしまいます。
特発性過眠症や寝不足などの、ナルコレプシー以外の眠気をきたす病気の場合はある程度我慢ができるので、何とか居眠りをせずに済むこともありますが、ナルコレプシーだけは眠気から居眠りにつな直結してしまいます。
もちろん、寝不足の状態が何日も続けば誰でも居眠りすることもあると思いますが、ナルコレプシーの場合は睡眠を十分にとっていても毎日居眠りをしてしまうという特異的な症状があります。
また、重度のナルコレプシーの患者さんですと睡眠発作がみられることもあります。
睡眠発作とは眠いと思う前に気がついたら寝ていたという症状のことで、すべてのナルコレプシーの患者さんに見られるわけではありませんが、ナルコレプシーに多くみられる特徴となります。
ナルコレプシーの患者さんの中には、少しの居眠りや短時間の昼寝などのあまり長い時間の睡眠をとらなくても目覚めた後にすっきりする感覚がある方がいます。
また、朝目覚めたときも健常者の方よりも目覚めがよい方が多いそうです。
これはナルコレプシーでは、睡眠と覚醒の状態が簡単に切り替えられるのが原因のようです。
ナルコレプシーの患者さんは睡眠過剰だと思われがちですが、覚醒状態を維持できないというだけで1日あたりの睡眠量は健常者の方と殆ど変わりません。