COPDから肺を守る治療と呼吸法

COPDの治療イメージ

まずは禁煙を!肺気腫から肺を守るために行うべき治療法

肺気腫は進行性の病気であり、根本的な治療は現代の医学を以てしても難しくなっています。
しかしながら、進行を止めることで徐々に肺の状態は改善されていくことも報告されています。
つまり、肺気腫については早い段階で治療を施すことによって肺の機能を改善していき、健康的な人と変わらない生活を送ることができるのです。

このように、肺気腫は治療によって症状を抑えることができます。
そのため、あなたに肺気腫の疑いがある場合は早急に専門医の診断を受けるようにしましょう。
そうすることで原因を的確に見つけ出し、それに応じた治療法をとっていくことができます。

禁煙が最高の治療

肺気腫は長年の喫煙習慣によってもたらされることが最も多い病気です。
そのため肺気腫の治療方法としては禁煙が最も効果的な手段となります。
もちろん禁煙という治療法は長年にわたって煙草を吸っている本人にしか効果がありません。

その他の原因によって肺気腫を発症している場合は、それぞれの原因に応じた治療法が必要となります。
しかしながら肺気腫の最大の原因はあくまでも長年の喫煙習慣です。
あなたが10年以上にわたって喫煙をしている場合は早期に禁煙を実現させ、タバコの煙と無縁の生活を送ることで肺の機能を回復させていくことができます。

しかしながら、禁煙はニコチン中毒との関係で本人の意思のみで実現することが難しい側面があります。
そのような場合は禁煙外来などで専門医のサポートを受けて中長期的な視野で禁煙を実現していきましょう。

より効率的な呼吸を実現させる治療

また肺気腫によって肺の機能が低下している人に対しては、呼吸理学療法といった治療方法が用いられる場合があります。
これは低下してしまった肺の機能の中で、なるべく効率よく呼吸をしていこうというコンセプトの治療法です。
具体的には以下の2つの呼吸法の習得を目指すことになります。

  • 口すぼめ呼吸
  • 腹式呼吸

どちらも肺を最大限に活用し、一度の呼吸でなるべく多くの酸素を取り入れ、なるべく多くの二酸化炭素を排出する呼吸法になります。
こういった呼吸法を習得することができると、肺気腫の症状である呼吸困難が幾分か軽減されていき、日常生活に支障がなくなっていきます。

肺気腫は進行性の病気であり、根本的な治療が現代の医学をもってしても難しくなっています。
そのため、呼吸理学療法などによって、日常生活に起こっている支障を取り除いていくことも効果的なのです。

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2020年3月1日