肺気腫を含む!肺疾患の総称であるCOPDの特徴
COPDとは「chronic obstryctive pulmonary disease」の略であり、「慢性閉塞性肺疾患」を意味します。
従来は慢性気管支炎や肺気腫といった個別の病名で表現されてきましたが、現在はそれらを総称する形でCOPDという言葉が使われています。
これらは全てタバコの煙や、空気中に存在する有害物質を長期間にわたって肺に吸い込むことによって生じる肺の病気です。
必ずしも喫煙者のみに発症するものではなく、環境汚染によって、タバコを全く吸わない人にも発症する恐れがあるため危険な病気であるということができます。
似た症状の病気が多いCOPD
COPDは肺が炎症する病気の総称ですが、似た症状を起こす病気も数多く存在します。
そのため、COPDかその他の病気であるかを区別することは、治療をする上で非常に重要となってきます。
COPDと似た症状起こす病気としては以下のものが挙げられます。
- 喘息
- 副鼻腔気管支症候群
- 閉塞性細気管支炎
- 気管支拡張症
- 肺がん
- 肺結核
- リンパ脈管筋腫症
- 鬱血性心不全
つまり、COPDだと思っていたものが、最悪の場合は肺がんである恐れすらあるのです。
このため、COPDか否かの判断は自分の手で行わず、必ず医師の診察を受けた上で行ってください。
そうすることで、適切な治療を受けることができ、病気を改善していくことができます。
主な原因は喫煙
COPDの原因は主に喫煙になります。
そのため長期にわたる喫煙習慣がある人は COPDが発症する危険性が高まっているということができます。
COPDの症状としては、以下のようなものが代表的です。
- 坂道で呼吸困難になる
- 呼吸音がゼーゼー、ヒューヒューという音である
- 他の原因がないのに咳や痰が3週間以上続く
- 風邪を引きやすくなった
いずれも肺の機能が低下していることによって表面に現れる症状ということができます。
つまり、あなたがCOPDか否かを判断する際の1つの基準としては、長年の喫煙習慣を持っており、現在40歳以上で、上述した症状が現れているかがポイントとなるのです。
COPDは進行性の病であるため、 現在の医学をもって完全に治療することは難しくなっています。
しかしながら進行を止めることはできます。
そのためにも、COPDの疑いがある場合は早期に適切な診断を受ける必要があるでしょう。
その上で、COPDをこれ以上進行させないために禁煙をしていくことになります。
また、症状が重い場合は酸素療法や外科的療法がとられる場合もあります。
このようにCOPDは喫煙と大きな関係を持ってるため、たばこをやめてしまうのが最も手軽な対策であるということができます。