眼瞼けいれんとは

まるで「ドライアイ」、まぶたの痙攣に注意

目が乾く・疲れる・痛い」など、ドライアイに似た症状が出る、まったく別の病気があるのをご存知でしょうか?
「眼瞼けいれん」は、初期にはドライアイのような症状が出ますが、進行すると、まぶたがけいれんすることもある病気です。
目がつかれた時などにまぶたがぴくっと動くのは、よくあることですが、けいれんが続くようなら注意が必要です。
さらに症状が進むと、異常な眩しさを感じたり、まぶたが開かなくなるなど、日常生活に大きな支障をきたすようになります。

目や涙に異常がない場合は脳神経にトラブルがあるかも

原因は、まばたきをつかさどる脳の神経回路の異常にあると考えられているため、ドライアイとは対策が異なります。
自然に治ることは少ないのでまずは病気を正しく見極めて治療することが大切です。

眼瞼けいれんは眼瞼ジストニアとも呼ばれ、大脳基底核を含む運動制御システムの機能障害によって生じると考えられています。

気になる方は次の方法でチェックしてみてください。

眼瞼けいれんの簡単チェック法

まず10秒間に出来るだけまばたきをしてみてください。
このとき、以下の症状がある場合、眼瞼けいれんの疑いがあります。(その際のまばたきの回数は眼瞼けいれんと関係ありません)

  • 口も動く・・・動かしているつもりはなくても、目を動かすことで反射的に一緒に口の周りの筋肉が動いてしまう
  • 目のけいれんがある・・・まぶたがピクピクとけいれんする。けいれんだけでなく、目が開きにくいのが特徴。(※疲労時など、一時的にまぶたがピクッとするのは眼瞼けいれんのような病気ではありません。)

眼瞼けいれんの治療法

眼瞼けいれんの場合は、目や涙そのものの異常はありません。
治療は、まぶたの筋肉の力をゆるめ、過度な収縮を抑えることが主体になります。
眉間やまぶたにボツリヌス毒素の注射(ボトックス注射)を打つ治療を行います。
費用は1回あたり1〜3万円です。
3〜4ヶ月毎の注射で7〜8割の方に効果が見られます。
眼科か神経眼科で診察を受けて下さい。

飛蚊症の症状とは

2020年3月1日