食物繊維とEPAをとればやせるホルモンが分泌する!
GLP-1の分泌のカギを握るのは2つの栄養素。
それらを豊富に含むメニューや食材をチェック。
食物繊維とEPAを意識した食生活
やせるホルモン、GLP-1を出すために、どこを刺激するのが良いのでしょうか。
GLP-1が分泌されるのは、小腸下部から大腸にかけて存在するL細胞です。
小腸は大人で約6mもあり、その下部まで届いて刺激を与えてくれるものの一つに食物繊維があります。
食物繊維は、その先の大腸上部に到達すると、腸内細菌によって短鎖脂肪酸に変化し、大腸のL細胞も刺激してGLP-1の分泌を促進します。
日々の食事に食物繊維が豊富なメニューを採り入れるとともに、もう一つ注目したい栄養素があります。
それは、さばやイクラ、マグロ、魚介類にたっぷり含まれているEPAです。
近年の研究では、L細胞にはこのEPAのレセプター(受容体)があり、そこにEPAが入るとGLP-1が分泌されることが動物実験で立証されています。
日頃肉類などの動物性脂肪を多くとっている人は、EPA豊富な「魚の脂」に置き換えると良いでしょう。
それが肥満解消の第一歩となります。
まずは、食生活の見直しを行いましょう。
小腸を刺激する2つの栄養素
やせるホルモン「GLP-1」を出しやすい栄養素、食物繊維とEPAの多いメニュー、食材はこれ!
EPA(エイコサペンタエン酸)
話題の健康成分がたっぷりの魚介類がおすすめ
主な魚介類のEPA量(主食100mgあたり)
サバ | 1645㎎ |
イクラ | 1613㎎ |
マグロ(トロ) | 1450㎎ |
イワシ | 1171㎎ |
ハマチ | 984㎎ |
ブリ | 940㎎ |
サンマ | 885㎎ |
ニシン | 587㎎ |
うなぎ | 587㎎ |
タラコ | 506㎎ |
※調理法によってEPA含有量は変化します。
EPAは青背の魚に多く含まれる必須脂肪酸。
今や健康的な生活に欠かせない栄養素だが、価格の高い魚介類を毎日食べるのは大変。
含有量が多く、且つ家計に優しい食材を活用しましょう。
食物繊維
食物繊維の豊富なメニューを食卓にプラス
アボカドまぐろ | 8.0g |
ひじきの煮つけ | 5.8g |
かぼちゃの煮物 | 5.3g |
あんみつ | 5.2g |
きんぴらごぼう | 3.4g |
なめこおろし | 2.0g |
冷やしトマト | 1.3g |
バナナパフェ | 0.8g |
もずく酢 | 0.4g |
※標準的な一食分で算出。
厚生労働省による「日本人の食物繊維の1日の不足分」は約5g。
「アボカドまぐろ」なら軽く補えるカロリーは高め。
「ひじきの煮つけ」んど低カロリーで効果的に補えるものがおすすめ。