やせるホルモンを活性化すると

肥満と体重計イメージ

やせるホルモン「GLP-1」の活性化で、肥満を防ぐ!

食べ過ぎないよう脳へ指令を送ったり、膵臓や胃の働きを調整。
3つの働き」を知って肥満解消にアプローチ。

解明されてきた「やせ」のメカニズム

GLP-1」は比較的に新しく解明されてきた消化ホルモンで、食事をすると、小腸の下部に多くあるL細胞からの分泌が、グンと増えることがわかってきました。

作用は主に3つあります。

GLP-1の3つの作用
  • 脳に働きを食欲中枢(満腹中枢)を抑制
  • 胃からの食べ物の排出時間を遅くし、血糖値の上昇を緩やかにする
  • 膵臓に働き血糖値を下げるインスリンの分泌を促進と同時に血糖値を上げるグルカゴンの分泌も抑える

これらには、肥満ストップに繋がるメカニズムが潜んでいます
特に血糖値を下げる作用が注目され、日本とアメリカでは、GLP-1と同じ効果の物質が糖尿病治療薬として使われています。

アメリカでは痩せる作用に着目し、肥満治療としての試験を実施しています。
GLP-1の活性化が肥満を防ぐカギを握っているのです。

消化ホルモン「GLP-1」の働き

1.脳への作用
必要以上の食べ過ぎを抑えてくれる。
食べ物が小腸の下部に到達すると、底に多く存在するL細胞から、GLP-1の分泌が増加。「それ異常食べないように」と食欲を抑制するシグナルが脳へと送られ食べ過ぎを抑えてくれる
2.胃への作用
食べ物を腸へゆっくり送り出す。
GLP-1が多く分泌されると、胃に入ってきた食べ物が通常よりゆっくりと腸へ送り出される。それにより、糖分は腸でゆるやかに吸収。急激に血糖値が上がるのを防ぎ、肥満になりにくい。
3.すい臓への作用
血糖値を下げるインスリンの出がパワーアップ。
太りやすい糖尿病患者は、すい臓のβ細胞からの「血糖値を下げるインスリン」の出が悪く、逆にα細胞から「血糖値を上げるグルカゴン」が過剰に出ている。GLP-1にはインスリンの分泌を促進させ、グルカゴンの過剰の分泌を抑える作用がある。血糖値が正常な人にも、正常な範囲内に収まるようにコントロールしてくれる。
GLP-1の働き
  • β細胞・・・血糖値を下げるインスリンを分泌するβ細胞をパワーアップ
  • α細胞・・・α細胞から分泌する血糖値を上げるホルモン、グルカゴンを抑制
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2020年3月1日