胃がんの最新検査方法

胃がんの検査
【精密検査】胃がんの患者さんの半数はがん検診で見つかっている

日本では胃がん検診(スクリーニング検査)が非常にさかんです。
そのため、国立がんセンターに訪れる患者さんのうち、約半数は、胃がん検診によってがん であることか疑われた人たちです。

全国の地方自治体などで実施されている無料の胃かん検診では、「胃X線二重造影」がおこなわれます。

胃X線二重造影とは、バリウムを飲み、発泡剤でお腹をふくらませてから、 X線撮影をする検査です。
これで5ミリくらいの小さながんも見つけることができます。

この検査でがんが疑われた場合は、先端にカメラのついた内視鏡(胃カメラ)で胃の中を直接のぞいて調べます。

人間ドックなどの有料の胃がん検診では、胃X線二重造影に加え、 この内視鏡検査を実施することもあります。
胃がんの場合、胃内部の表面かへこんだものが多いので、内視鏡で見るとすぐにわかります。

最近では技術の進歩で、赤くなっているなど、色の変化だけでも見分けることかでるようになりました。

このようながんの疑われる部分か見つかった場合は、 それをつまみとって顕微鏡で調べます。
これを 「生検」といいます。
生検でがん細胞か見つかれば、がんであることが確定します。

画像検査でがんの広かりをチェック 進み具合によっては大腸も検査する

がんと診断されたら、次に超音波内視鏡検査CTといった画像検査でがんかどこまで広がっているのか、また周囲の臓器や離れた臓器に転移していないかを調べます。
超音波内視鏡検査は、先端に超音波を発して胃の断層写真を撮影できる装置がついた内視鏡を用いる検査です。

胃壁の断層画像が撮影できるので、がんの深さや、胃壁の表面にあらわれない「スキルス胃がん」の進行状態のほか、胃壁に近いリンパ節への転移の有無などを診断できます。

一方では、身体の輪切り画像を撮影し、腹部や胸部に異常かないか調べます。
肝臓リンパ節への転移や周辺臓器への浸潤度合いを診断できます。
治療法を決定したり、手術の前におこなわれる検査です。

がんの進行度によっては、胃のすぐ近くにある横行結腸に胃がんか広がっていないか、大腸に異常かないかなどを手術の前に調べます。
その場合は、注腸レントゲン検査をおこないます。
これは、肛門からバリウムと空気を入れて、大腸を撮影する検査方法です。
また、腫瘍マーカーという血液検査がおこなわれる場合もあります。
これは、がん細胞から出される特殊なたんばく質の有無を調べるための検査です。
進行度や再発の指標となる場合もあります。

次のページ胃がんのステージ分類をご紹介いたします。