股関節痛の治療

股関節痛の治療イメージ

運動療法が基本!股関節痛を和らげるために用いられる3つの治療法

股関節痛は様々な原因により発生するため、治療方法も多岐に渡ります。
それこそ原因の数だけ効果的な治療方法は変わるといって過言ではありません。

原因に適していない治療をいくら続けても股関節痛は一向に改善されません。
それどころか、さらなる股関節痛の悪化に結び付く恐れすらあります。
治療方法について正しい知識を持ち、長期的な視野で治療を続けることが股関節痛の改善に繋がります。

運動療法

運動療法は股関節痛の治療に最も多く用いられるものです。
特に股関節の周辺部位の筋力が低下しているような場合は、それらの筋肉を鍛え、関節の可動域を広げることで股関節痛を和らげることができます。

運動療法は自宅であなた自身の手で行うこともできますが、筋力トレーニングはフォームに誤りがあると他の部位に負担をかけてしまう恐れがあります。
そのため、まずは理学療法士などの指導を受けて、正しいトレーニングフォームを理解することから始めましょう。

さらに運動療法を続けて、減量の効果を得ることでも股関節への負担を軽くすることができます。
運動療法は普段から運動の習慣を持っていない人も大きな効果を発揮します。
しかし、あくまでも自分の可能な範囲で行うことに努め、関節や筋肉を痛めることがないように注意してください。

装具療法

股関節痛には装具を用いた治療も行われます。
代表的なものは歩行時の股関節への負担を軽減する杖です。
また股関節の痛みをカバーしようとして膝などに負荷がかかっている場合は、サポーターが用いられることもあります。

さらに、股関節痛がひどくなると原因によっては左右の脚の長さに差が出てしまう場合があります。
そのような際は、短くなってしまった方の足にはく靴の高さを補うことで不自然な歩行を回避することもあります。

薬物療法

股関節痛には薬物療法が用いられる場合もあります。
薬物療法は特に痛み自体を抑えることができる点に特徴があります。
薬物として利用するものには、飲み薬、塗り薬、湿布、座薬など様々なものがあり、あなたの股関節痛の状態と原因に即して選択されます。

また変形性股関節症で股関節の軟骨がすり減り、骨と骨の間にクッションがなくなっている状態にある場合は、ヒアルロン酸を注射してクッションを補うこともあります。
薬物療法は痛みに直接的にアプローチできる点で効果が高いものですが、並行して筋力を鍛え、関節の可動域を広げることで薬のみに頼らずに股関節痛を和らげていくことができます。

変形性膝関節症イメージ

50歳以上の2人に1人が変形性膝関節症

2020年3月1日