酒の降圧効果について

お酒と高血圧イメージ

血栓を予防するには本格焼酎がおすすめ

古くから「酒は百薬の長」と言われますが、飲み方によって一時的に血圧が下がることが分かってます。
その要因の一つが、アルコールによる血管拡張作用。

血管が広がれば、血液の流れも良くなり、高い血圧も下がるというわけです。
他にも、酒は種類によって、それぞれ特筆すべき薬効があります。

まず日本酒。
最近の研究では、日本酒に含まれるペプチドというアミノ酸の複合物に、血圧を下げる効果のあることがわかりました。

また、ビールにも降圧効果があります。
ビールの減量といえばホップ。
このホップに含まれるフラボノイドという成分には、血管を広げて血圧を下げる効果が有るのです。

近年、大ブームとなった本格焼酎(乙種焼酎。1回しか蒸留しない単式蒸留法で作られる焼酎)には、血栓を溶かす作用が高いことがわかっています。
その血液サラサラ効果は様々な種類の中でもダントツです。

更に、赤ワインには、葡萄の皮にポリフェノールという成分が含まれ、これが活性酸素を撃退してくれる利点があります。

このように、酒は様々な薬効が期待できますが、量がすぎると逆効果なのは言うまでもありません。
度を越せば血圧上昇につながります。

体重60kgの日本人の成人男性が、1日に飲んでも良い酒量は、一般的に日本酒なら1合強、ビールなら中瓶一本程度、ワインならグラス1〜2杯、ウイスキーなら70ミリリットルです。
アルコールに弱い人なら、その三分の二程度に抑えるようにしましょう。

また、必ずなにか食べながら時間をかけて飲むようにすれば、血中のアルコール濃度が上がりにくくなります。ただし、塩分には注意が必要です。
最初にサラダやおひたしなどの野菜を食べる、焼き魚や刺し身など、自分で塩分を調節しやすいものを選ぶなど、工夫しましょう。

そして週1〜2日は、休肝日をとるようにしましょう。

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外食をするときのコツ

2020年3月1日