様々な場面で血圧は上昇する
人間の血圧は一定ではなく、常に上がったり下がったりしています。例えば、体を横にしているときに最大血圧が100mmHgだったとしても、立ち上がれば130mmHgぐらいまで上がるのは極ふつうのことです。
また、人間の血圧には、ほぼ1日で周るサイクルがあります。
多くの人の場合、夜は血圧が低く、昼は血圧が高くなるのです。
更に、いろいろな条件が重なることによって、血圧は思いもかけないほど上がります。
急に冷たい空気に当たったり、体を動かしたり、何かに興奮した時にも血圧は上昇します。
ゴルフなどの勝負事、車の運転、寒いトイレでの排便、誰かと口論している時になどは、血圧は非常に高くなるはずです。
そんな時、血管が健康でしなやかならば、血圧が多少上がったぐらいには耐えることができます。
しかし、高血圧によって動脈硬化を起こしている人の場合、急激な血圧の上昇はとても危険です。血管がもろくなって破れたり、詰まったりしやすくなっているからです。
脳や心臓など、生命の維持に関わる重要な期間の場合、血管に僅かなトラブルが起こっただけで命取りになりかねません。
特に、高血圧に加えて糖尿病のある人は、一層血管がもろくなっており、コレステロール値の高い人は一層血管が詰まりやすくなっているので、更に注意が必要だといえます。
血圧の上昇・発作を防ぐ7つのコツ
では、なかなか血圧が下がらない人の場合は、どうすればよいのでしょうか。
その場合は、肥満解消や適度な運動、塩分やアルコールの制限など、生活習慣の改善をしながら、症状に合わせた降圧薬を使用することによって血圧をコントロールすることが第一です。
それとともに、高血圧の人は、次に上げるような日常生活を送ることで、血圧を上げない、発作を起こさないコツを知っておくことも大切です。
1.目覚めて起きるのは危険
体を慣らしながら、ゆっくりと起き上がること。
2.お風呂と脱衣婆は危険地帯
お湯はぬるめにし、脱衣場はあたたかく。
3.体を急に冷やすのは危険
特に、首をマフーらなどで温かくすること。
4.トイレでいきむと発作の危険あり
便秘をしない食生活が必要。
5.血圧は緊張と興奮で急上昇する
いつもぼんやりしているぐらいの心がけで。
6.充分なタンパク質を摂る
タンパク質を充分に摂ることで強い血管を作ります。
7.1日30分のウォーキングを
毎日のウォーキングの習慣が血管を若返らせる。
以上、血圧の高い方は是非心がけてください。