血圧を下げる2つの栄養素とは

血圧を下げるカリウムとカルシウムイメージ

カリウムには血圧を下げる効果がある

バランスのとれた食事を心がけるために、高血圧に効果のある栄養素について学んでおきましょう。

カリウム

ミネラルの一つであるカリウムは、ナトリウム(塩分)を体外に排出する働きによって、血圧を低下させる効果がります。
ナトリウムの摂取量に対して、カリウムの摂取量が多くなるほど、血圧の上昇は少なくなります。

また、既に高血圧になっている場合でも、カリウムをたくさん取ると血圧が下がります。
これらは多くの実験や臨床試験で明らかになっています。

カルシウムも積極的にとりたい栄養素

カルシウム

カルシウムは、骨や歯の主な成分です。
また、血液を弱アルカリ性に保つ他、神経伝達や筋肉の収縮などをコントロールするなどの働きもしています。

カルシウムは、心筋や、末梢神経の収縮をコントロールする作用、ホルモン分泌を調整する作用、神経や筋肉の興奮を鎮める作用などがあることから、血圧を下げると考えられています。

高血圧の人の多くに、細胞内のカルシウムは過剰なのに、細胞外のカルシウムは不足しているという、カルシウム代謝異常が見られることがあります。

カルシウムは骨に必要な成分ですが、血管や筋肉の細胞内にふえると、血管が収縮して血圧を上げる原因になるのです。

カルシウムは、骨粗鬆症動脈硬化の予防のためにも、十分に取りたい栄養素です。
老化とともにカルシウムの吸収力は低下します。

カルシウムが不足すると、血液中のカルシウム濃度を保つために、骨からカルシウムが溶けだします。
その結果、骨軟化症骨粗鬆症をまねきます。

カルシウムを多く含んでいる食品は、干しエビ、乳製品、牛乳、小魚、しらす干し、海藻類、大豆、緑黄色野菜などです。

マグネシウムとタンパク質も有効イメージ

マグネシウムとタンパク質も有効

2020年3月1日