薬の服用について

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薬の量

薬の量は、重度軽度に関わらず、生活に支障がないかが目安となります。
自営業の方などで仮眠をとることが可能であれば、薬の量を少なくすることがあります。

薬の危険性

2007年頃、合法ドラッグより危険と言われているリタリンの濫用が社会問題になりましたが、ナルコレプシーの患者さんは必要な時に服用し、休日は休薬減薬するので、副作用の出方は異なります。

ナルコレプシーの患者さんは長い期間に、一定量以上の中枢神経刺激薬を服用しなければならないのですが、精神病症状依存してしまうなどの副作用がみられるのは4パーセント以下と報告されています。
ナルコレプシーの患者さんが依存しにくい理由のひとつは、報酬系(喜びの感情を引き起こす仕組み)ともかかわるオレキシン神経系の働きが悪いからとされています。

中枢神経刺激薬は、病気でない方が服用すると、ドーパミンが増えることで他の神経も活性化するため意味もなくイライラしたり、不安になったりする一方で気分が高揚してハイテンションになる場合があります。
覚醒剤依存症の人の中には、治療に用いられる中枢神経刺激薬を乱用する場合がありますが、刺激を求めて服薬量が増加し、眠らないで活動していると、幻覚妄想状態など精神病症状を発症してしまいます。

現在、リタリンはナルコレプシーの確定診断ができた場合にのみ処方されます。
処方する医療機関、医師、薬局はすべて登録制でリタリンの流通を管理しているため、患者さんが適切に使用していて薬物依存になることはまずありません。

副作用

ナルコレプシーの治療薬の短期的な副作用・・・不安や緊張した時に起こるような喉の渇き、動悸、胃が荒れるなど交感神経刺激作用が出る場合がありますが、飲みはじめてから1週間ほどでほとんどが軽減します。
長期的な副作用・・・イライラしやすくなる、依存、気分が高揚しやすくなるなどの精神症状が表れることがあります。
不安になりやすかったり緊張しがちで薬に敏感に反応する患者さんや、服用量の多い患者さんについては特に配慮が必要なため、鎮静作用のある薬を夜の服用に追加して夜間によく眠れるようにすることもあります。

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