ナルコレプトイド性格
ナルコレプトイド性格という特徴的な性格への変化がナルコレプシーの患者さんでは多くみられます。
ナルコレプトイド性格変化
長期にわたる日中の眠気や居眠りにより、日常生活で挫折を繰り返すことで自信を失い、劣等感にとらわれることで次のような性格に変わると言われています。
- 自己主張が少ない
- 物事にこだわらない
- すぐ諦める
- お人好し
- 親しみやすい
がさつで諦めやすいとう性格の一方で、人が良いので頼まれると断りにくいという特徴があります。
ナルコレプトイド性格は温和で良い人柄でありながら、対人関係を人任せにしたり、自己主張をすることを初めから諦めてしまうなど社会生活を送る上で障害があることもあります。
この生活面での障害は、大事なことを諦めずに主張し続けられるよう努めれば改善されるはずです。
専門医療機関での治療の評価のポイントは、いかに日中の眠気がコントロールされているかというのがほとんどで、眠気以外の生活上のトラブルを評価の対象にすることは稀なことですが、この生活の支障をクリアしていくことが非常に重要な事となります。
ナルコレプトイド性格変化は、病気そのものによるものと社会生活での失敗によって二次的に起こるものと考えられています。
ナルコレプシーの患者さんは、根気強く自信をもって生活の課題に取り組むことにより、自己実現を目指すことが重要となります。