ロタウイルス腸炎について

ロタウイルス腸炎(乳児嘔吐下痢症)の特徴

ロタウイルスによる腸炎は1月初旬からインフルエンザが流行る前から乳幼児の間で流行すします。
発展途上国ではロタウイルスは乳児死亡の主な原因の一つとなっています。
電子顕微鏡で見ると車輪が回転する(ローター)様な形をしていることから、ロタウイルスと呼ばれています。
発症するのは生後6カ月から2歳までで重症化しやすいです。
それ以外の年齢でも発症する場合もありますが、軽症ですみます。
ピークは毎年冬で、5℃以下になると流行します。

ヒトに感染することが解っているのはA、B、C群の3種類で、一般にロタウイルスといえばA群を指します。
B群は以前に中国で流行しましたが日本での症例は今のところありません。
C群は春から初夏にかけて多く見られますが、主に3歳以上の年長児や成人にみられ、A群のような大規模な流行はほとんどありません。
また、それぞれの群には一度かかると免疫がつきますので一度かかれば二度とかかることはありません。

ロタウイルスの症状

約1週間ほど白色下痢便が続くのが特徴で、白い便の色がコレラに似ることから以前は小児化仮性コレラとも呼ばれていました。
主な症状は白色下痢便ですが、便の色は必ずしも白色ではありません。

ロタウイルスは年長児や成人にも感染します。
初期段階は嘔吐を伴い、軽い発熱が出ることもあります。

ロタウイルスの合併症

合併症としては、激しい下痢・嘔吐に伴い脱水症に陥りやすく、腸重積症になる場合もあります。
胃腸症状以外には痙攣、脳炎、髄膜炎、脳症、ライ症候群の様な中枢神経系合併症を起こすこともあり、また肝機能障害が見られることもあります

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2020年3月1日