自宅でできる尿路結石の4つの再発防止策

尿路結石にいい食べ物

尿路結石を再発させないために自宅でできる4つのポイント

水を飲む

1日2L以上の水分補給を!水分を積極的に摂取し、尿を薄めて結石予防に。

水分を多めに摂取することで、尿を薄くして、石自体をできにくくします。
ただし、糖質や炭酸を含むジュースや清涼飲料水は、カルシウム分の排泄を増加させるため、避けるようにしましょう。
コーヒー紅茶もシュウ酸を含むため飲み過ぎには注意。

水道水や、お茶なら麦茶やほうじ茶などがよく、1日2Lほどを目安にとりましょう。
一度にがぶ飲みするよりはこまめな補給がオススメです。
アルコール類も水分の一種とは言えますが、脱水症状を伴うため、同時に水分も多くとるように。

またビールは尿酸を含むため、結石の原因のひとつになります。
心臓などに持病のある人は、水分を控えた方が良い場合もありますから、主治医に相談しましょう。

適度な運動

毎日30分体を動かす!体を揺さぶる運動で石をスムーズに流す。

前述したように、尿路結石生活習慣・動脈硬化とは密接な関係があります。
激しい運動でなくても構いません。

メタボを予防するためにも、毎日30分、体を動かす習慣を心がけましょう。
医師を流すための運動という点では、腎杯上部にある石は流れやすいのですが、比較的下のほうにできてしまった石は尿路に移動しにくいため流れていきません。
そこで、縄跳びやウォーキング、ジョギングなど体が上下に跳ねる動作のある運動や、階段の上り下りなどを心がけるといいでしょう。
石が自然に砕けたり、石のサイズがまだ小さいうちに尿管の方に流れやすくなると言われています。

バランスの良い食事

シュウ酸の吸収を減らす工夫をする。脂質の多い食べ物は、石をでき易くする

食生活の欧米化により、尿路結石にかかる人は年々増えています。
脂質の多い偏った食事や食べ過ぎは避け、栄養バランスのよい食事を摂ることが欠かせません。
特に肉類などの動物性タンパク質や脂っこい食べ物の摂り過ぎは、石をでき易くしてしまうため、注意しましょう。

シュウ酸を含む食材の食べ合わせに注意を

さらに注意が必要なのは、石の成分にもなるシュウ酸を含む食べ物のとり方です。
シュウ酸が多く含まれる食材は、ほうれん草が知られていますが、その他にもたけのこ、ココア、チョコレート、ナッツ類などがあります。
どれも、やや苦味がある食べ物でこれらをとり過ぎたり脂質といっしょにとったりすることが結石の原因になります。

知っておきたいのは、シュウ酸の吸収を減らす工夫です。
ほうれん草は、ゆがくとシュウ酸が半減します。
シュウ酸カルシウムをいっしょにとると、腸内でくっついて石になるため吸収されません。
便として排出されるので結石になりにくいので、おすすめはほうれん草とちりめんじゃこのおひたしです。
また、塩分を多く摂取すると、ナトリウムが尿に排出される際にカルシウムもいっしょに排泄されます。

調理のポイント

シュウ酸は、ゆでると半減しますが、炒めてもあまり減りません。
加熱すればいいというものではないことに注意です。

これは避けたい

シュウ酸が多い食材を炒めて、肉など脂質の多い食材といっしょにたべるのはNGです。
ほうれん草のベーコン炒めは最悪のコラボとなります。

食後すぐ寝ない

寝るなら少なくとも3時間はあける事を心がけましょう。

石は夜作られるので就寝時間に注意

食後、すぐに寝ないことも大切です。
食事をしてすぐ横になると、尿が流れにくくなり停滞します。
寝ている間に体内で消化吸収が進み、老廃物が尿中に多く含まれるようになります。
睡眠中は水分補給ができないので、尿はさらに濃くなりますので石ができやすい状態になるのです。

食後は少なくとも2時間、できれば3、4時間あけてから就寝しましょう。
一度排尿して、尿に含まれる結石になりやすい成分を薄くしてから、眠りにつくとよいでしょう。
就寝前には水分補給を行うとよいのですが、とり過ぎると尿意を感じて目が覚めてしまいます。

結石体質を克服する心得

尿路結石生活習慣病の一種と考え、4つのポイントを守り、動脈硬化などの生活習慣病を予防しましょう。
尿意を感じたら我慢しないこと、痛みや違和感があったらすみやかに受診することも大切です。