近年増加傾向に有る尿路結石について

尿路結石とは?

尿路とは、左右の腎臓、尿管、ぼうこう、その先にある尿道を含めた、尿の通り道の総称です。
尿管の部分に石が詰まるのが尿路結石です。

石が詰まる仕組み

食生活の欧米化などで体内に過剰に取り込まれたシュウ酸が、尿中でカルシウムと結合して、石の結晶が形成されます。
腎杯という手のひらのような部分に一時的にとどまり、徐々に大きくなりますが、これが尿管に移動して詰まるのが尿路結石です。

こんな症状が尿路結石の始まり

  • 血尿
  • 排尿障害
  • 腰背部痛
  • 側腹部・下腹部通
  • 吐き気
  • 嘔吐

鈍い痛みからだんだんと耐え難い痛みになっていきます。
また血尿残尿感などの排尿トラブルで気づくこともある。

石の大きさや流れ方が痛みの分かれ目に

突然、今まで味わったことのない内蔵に手を突っ込まれてもまれるよう痛みを覚えた

尿管に結石が詰まって、激しい痛みに襲われたり、排尿トラブルが起こったりするのが尿路結石です。
近年増加傾向にあり、10人に1人が発症するというデータもあります。

激しい痛みが起こる原因は、石が尿管に詰まり、尿がスムーズに流れなくなることで、腎臓に圧力がかかるためです。
石ができても早い段階で尿と一緒に流れてしまえば痛みは起こりません。
しかし、約5ミリの太さを持つ尿管に詰まってしまうと激痛に至ります。

また、もっと大きくなってしまった石が腎臓にとどまると、腎臓の働きに支障をきたすことがあるため、内視鏡手術によって取り出す必要が生じます。
これが腎臓結石です。
痛みがないので、気づかないうちに石が大きくなることが多く危険です。
X線写真CT検査で発見される場合があります。

基本治療と尿路結石になりやすい方の特徴

2020年3月19日