卵巣嚢腫の特徴と早期発見するポイント

良性の腫瘍ではあるけれど…卵巣嚢腫の特徴と早期に発見する方法

卵巣嚢腫は卵巣にできる腫瘍の一つです。
腫瘍というと、卵巣がんを思い浮かべることも多いかもしれませんが、卵巣嚢腫は卵巣がんとは異なるものです。
しかし、初期の卵巣嚢腫には症状がほとんどないこともあり、発見が遅れる恐れがあります。

そのため卵巣嚢腫について知識を持っておくことは、病気を悪化させないためにも重要です。
卵巣嚢腫の特徴を知り、健康な生活を営むことができるようにしていきましょう。

卵巣の役割

卵巣は女性特有の器官であり、女性ホルモンを分泌し、排卵を起こしています。
そのため卵巣に異常が起こると、ホルモンバランスが崩れ、体に様々な不調が起こります。
また卵巣は細胞分裂が盛んに行われる箇所であるため、腫瘍ができやすいという特徴を持っています。

卵巣にできる腫瘍には大きく分けて良性のものと悪性のものがあります。
悪性のものの代表が卵巣がんとなります。
そして、良性の腫瘍の一種が卵巣嚢腫です。

卵巣嚢腫においては、卵巣にできた腫瘍の中に液体が溜まります。
溜まる液体は卵巣嚢腫類により様々です。
また卵巣嚢腫の特徴として、若い人にも現れるといった点が挙げられます。
通常、腫瘍の多くは加齢と共に表れやすくなりますが、卵巣嚢腫は年齢にほとんど関係なく出現するのです。

どんどん膨らむ卵巣嚢腫

卵巣嚢腫はほとんどの場合、無自覚に進行するところに恐ろしさがあります。
腫瘍の中に液体こそ溜まりますが、卵巣自体が体の奥にあるため自覚症状を伴わないのです。
しかし自覚症状がないからといって卵巣嚢腫を放っておくと、腫瘍がどんどん大きくなり痛みが出てきて、最終的に破裂する恐れもあります。

卵巣嚢腫の治療については手術療法がとられることが多くなっています。
そのため腫瘍が大きくなればなるほど、手術の際に体にかかる負担も大きくなるのです。
このようなことから卵巣嚢腫は症状がないとしても、腫瘍が小さいうちに治療に取り組むことが求められます。

卵巣嚢腫を発見するためには内診や超音波検診が用いられます。
これらは婦人科で受けることができるため、定期的に卵巣の状態をチェックする必要があるでしょう。
そうすることで、早期に卵巣嚢腫を発見することができ、破裂して緊急手術という事態を避けることができるのです。

手術にはどのような場合であっても一定のリスクが存在します。
そのため定期的な検診と早期発見に努めてあなたの体を守りましょう。
卵巣は女性の機能を司る側面があるため、日頃から注意が必要です。

卵巣嚢腫の初期症状と肥大化時の痛み

2020年3月1日