子宮内膜症の治療

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子宮内膜症の治療費について


子宮内膜症の治療にかかる費用としては、偽閉経療法で使用する薬には保険が適用されるものの、注射薬だと1ヶ月で10,000円程度、点鼻薬だと半月で4,000円前後になります。

偽妊娠療法で低用量ピルを使用するときには、1ヶ月分で2,000〜3,000円程度になります。ただし、先発医療品か後発医療品(ジェネリック)かで値段には差があるので、詳しい費用に関しては医師や薬剤師に相談してください。

また、手術費用としては、腹腔鏡手術であれば入院費用と合わせて20万円程度になります。
それに対して、開腹手術だと保険が適用されても、手術費用と入院費を合わせて30万円ほどかかります。

手術の場合は高額療養費の対象となるので、加盟している健康保険組合などに問い合わせると負担が少なくすみます。

子宮内膜症の治療について

子宮内膜症の治療法は、大きく薬物療法手術療法の2つに分けられます。

どの治療が行われるかは、年齢や症状の度合い、発生箇所、今後の妊娠希望などを検討した上で決められます。

薬物療法
1. 偽閉経療法

卵巣の働きを抑制する薬を使うことで、擬似的に閉経状態をつくる方法です。
エストロゲンの分泌が抑えられて月経が止まり、閉経した状態にします。
子宮内膜症の症状は軽くなりますが、閉経と同じようなホルモン状態にするため、副作用として骨粗しょう症や更年期障害と似た症状が出ることがあります。

更年期障害の詳しい症状はこちら >

2. 偽妊娠療法

擬似的に妊娠状態をつくる方法で、プロゲステロンを服用することで妊娠中と同じようなホルモン状態にして、子宮内膜の増殖を抑制します。
偽閉経療法と比較すると、副作用が少なく長期間に渡って服用することが可能です。

偽妊娠療法にはプロゲステロンだけでなくエストロゲンも含んだ薬、いわゆるピルを使って偽妊娠状態を作り出す方法もあります。
それぞれ副作用が出ることもあるため、担当医と相談した上で、使用を開始するようにしましょう。

手術療法
1. 腹腔鏡手術

お腹を切開せず、小さな穴を複数開けて腹腔鏡を挿入し、処置する手術方法です。出血も傷も小さいので体への負担が少なく、回復が早いことが利点です。

2. 開腹手術

腹部を開腹して手術を行う方法です。病巣が大きい場合や、卵巣や子宮の摘出が必要な場合は開腹手術が選択されます。
全身麻酔で治療を行い、下腹部を約10〜15cm程度切開して手術を行います。

次のページで、下腹部の痛みの原因について詳しく解説いたします。