女性ホルモンの変化が原因
いらいらして周りにあたったり、むやみに怒ったり、かと思うと急に涙が出たり、自分のコントロールができなくなって戸惑う。
人間の行動や情緒は、様々なホルモンによってコントロールされていますから、エストロゲンなどの女性ホルモンが大きく変動する更年期には、様々な情緒不安定があらわれるのです。
また、この時期に起こりがちな環境の変化がこういった症状を増幅するように働きます。
子供の入試やひきこもり、夫のリストラ、親の老いなどがそうですし、仕事を持つ人も様々な問題にぶつかる時期です。
それらに対する自分の無力感に自分で苛立つ結果、今までそんなにいらいらしたり怒りっぽくなかった人が、性格が変わったようになってしまったりするのです。
注意するポイント
ホルモン補充療法や漢方療法で楽んあることがあります。
そうした治療だけでは症状がおさまらない場合は、向精神薬が有効です。
これらの情緒不安定を自分でなんとかしようとすると「うつ」にすすんでしまうことがあるので早めに対処しましょう。
日頃のアドバイス
家族や友人、同僚などに、自分が更年期でイライラして短気になりがちなので、なにか不都合なことを言ったり行った時は注意してほしいと伝えておくと良いです。
睡眠を十分に取るようにし、心をなごませる効果のあるハーブティーを飲んだり、癒し系の音楽を聴くのも効果があります。
そのほか、ヨガや気功など、自分にあったリラクゼーションの方法を身につけておきやってみましょう。