更年期に更に増えるめまいや立ちくらみ
天井をぐるぐるまわるような身体がふわっと浮いているような感じがあり、急に立ち上がるとふらつくことがある。
めまいや立ちくらみは女性に多い症状で、若い年代にも多いのですが、更年期になるとさらに訴える人が増えてきます。
めまいは、壁や天井がぐるぐる回って立っていられない「回転性」のめまいと、足が地につかず、体が宙に浮いているように感じる「浮動性」のめまいとがあります。
更年期に多いのは、浮動性のめまいです。
浮動性のめまいは、自律神経の失調で引き起こされますが、更年期になると脳の動脈の血流が悪くなるのが、自律神経のバランスを崩すと考えらています。
朝、目のさめぎわや、空腹時、疲労気味の時に起こることが多く、家事などで身体を動かした後の疲労より、読書やパソコンなど根を詰めたデスクワークで疲労した後などによく起こります。
睡眠不足や気温の変化などが引き金になることもあります。
一旦起こるとしばらく持続するのでその間の不安に不快は経験した人でないとわかりません。
注意するポイント
めまいが起きた時は、取り合えず横になるなど安静にしておさまるのを待ちます。この場合、目をつぶっていると、めまいを感じることが少なくなるようです。
急に起き上がったり、立ち上がったりすると、立ちくらみが怒ってよろけたり転んだりするので、動作はゆっくり念のため何かにつかまりながら行います。
更年期症状のめまいとわかれば、時期が来れば自然に収まるので、軽い場合は特に治療の必要はありません。
症状が強い場合は、精神安定剤などの向精神薬がよく効き、症状が改善されます。
ただ、この年代の女性では、メニエール病の頻度も高くなります。
回転性のめまいとともに、吐き気や耳鳴り、聞こえにくさなどがある場合は、メニエール病や内耳の病気を疑う必要があり、耳鼻科を受信しますが、めまいの外来や平衡神経科のあるところならなお良いでしょう。
まず内科や耳鼻かを受診すれば、必要に応じて神経内科や脳外科などを紹介してもらえます。
日頃のアドバイス
過労や睡眠不足からくる体調の悪さやストレスが症状を誘発させたり、悪化させたりします。できるだけ体調や精神状態を良好にし保つように、仕事や生活のリズムを調整します。
飲酒や喫煙は避け、睡眠を十分にとって疲れを貯めないこと。
気になることとがあればそれを解決することも大切です。
リラックスすることが大事なので、温めのお湯にゆっくり入ったり、マッサージやヨガなども勧められます。
症状にもよりますが、自転車での遠出や車の運転は控えたほうが良いでしょう。