薬物治療とペースメーカーも!意外と大切なストレスによる不整脈の治療
不整脈の治療法については様々な種類が存在します。
大きく分けて薬物治療、外科的手術、根本的な原因の除去があります。
そもそも不整脈は心臓内の電気信号の異常によって起こりますが、時にはストレスからもたらされるような場合もあるのです。
このような場合は、心臓の電気信号を治療する事はもちろん、ストレスをコントロールしていくような方法も治療に含まれていきます。
薬物療法
はじめに不整脈の治療についての薬物療法について見ていきましょう。
薬物療法として用いられる薬には大きく以下の種類があります。
- 抗不正脈薬
- 安定剤
- 抗血栓薬
抗不整脈剤薬は心臓の異常な挙動を抑える効果を持っています。
そのため、不整脈の症状が現れたときに服用することが多くなります。
しかし薬を用いて脈拍を正したことが原因となって、別の不整脈の症状が起きる場合もあるため処方は慎重に行われます。
安定剤はストレスや不安などをコントロールする目的で処方されます。
上述したとおり不整脈の原因には、外からもたらされる不安や恐怖、ストレスといったものが存在します。
このようなものから受けるネガティブな感情を薬によって抑えることで、不整脈をコントロールしていくというコンセプトです。
不整脈が心房の異常によって起こっている場合、それが脳梗塞を引き起こす恐れがあります。
この際は抗血栓薬を用いて、血栓をできにくくすることで脳梗塞に対処していきます。
これも不整脈の治療法の1つです。
ペースメーカー治療
ペースメーカー治療はよく耳にするものですが、これは脈拍が通常よりも遅くなる除脈の場合に用いられる外科的な手法です。
体の中に心臓を規則正しく収縮させるためのペースメーカーを埋め込み、それによって除脈を解消していくことになります。
昨今はペースメーカー自体の技術も向上し、非常に小型で電池の持ちも良くなりました。
そのためペースメーカーを埋め込んだとしても、今までと変わりない日常生活を送ることが可能となっています。
しかしながらペースメーカーを埋め込んだことで、使用に注意が必要な電気機器等が存在するようになります。
ペースメーカーを用いて不整脈の治療行っていく場合は、医師の説明をしっかりと聞き、ペースメーカーの挙動を異常にさせる環境に近寄らないことが重要となってきます。
ストレスのコントロール
このように不整脈の治療についても薬物療法と外科的な手法が用いられますが、日常的なストレスや不安をコントロールすることも不整脈の治療の一環となります。
特に不安や恐怖を感じやすい人は、自分自身がどんな状況に不安と恐怖を感じるのか、またその不安と恐怖はどういった理由で生まれてくるのかをしっかりと理解するようにしてください。
そうすることで似たようなシチュエーションであっても、過去の時点のように強い不安や恐怖に襲われずに不整脈を治療していくことが可能となります。