脱水症状になると発作を起こしやすい
もう一つ、夏に気をつけたいのが脱水です。
夏場のゴルフ場で、脳梗塞や心筋梗塞などの発作を起こすことが多くあります。
これは、熱い中で運動を続けると、汗が出て体の水分が失われるのに、水分の補給をしないなどの理由が重なることで起きるものです。
夏は、外を歩くだけでも汗をたくさんかきます。
運動の際は、必ず水分を補給しながら行うことが大切です。
1日に体から出て行く水分の量を調べてみると、成人の場合で通常、尿として約1.2リットル、唾液や汗などで約1リットルにもなります。
さらに、水分は排便や呼吸の時に蒸発などによって失われるため、合計すると、1日で約2.5リットル前後の水分が体外へ出される計算になります。
もし体の中に取り込んだ水よりも、体から出て行く水のほうが多ければ、からだは脱水状態になってしまいます。
体の中には通常、5リットル程度の血液が巡っていますが、脱水すると、血液が粘っこくなって、血栓ができやすくなります。
また、流れてくる血液の量が少ない背で血管が細くなって、詰まり易くもなります。
これを防ぐためには、最低でも、1日に2リットルの水分を取る必要があります。
2リットルのうち、約半分は食べ物から、残り半分を飲料水から取ります。
水分は血液としてだけでなく細胞の間などにもあるので、細胞を活き活きとフレッシュに保つためにも必要なことなのです。
腎臓が正常に機能している人であれば、水のとりすぎによる弊害などの心配はありません。
少し余分に、絶え間なく水を飲むぐらいのほうが望ましいのです。
血栓による脳梗塞や心筋梗塞が心配な人は、抗酸化作用の高いビタミンCを含む新鮮なレモン汁を加えて飲むのもおすすめ。
水はミネラルウォーターが理想的です。