日本人は高血圧になりやすい体質
高血圧の原因は人によって異なりますが、その一つとして、遺伝との関係がわかっています。
家族に高血圧の人が多かったり、両親が脳卒中や心筋梗塞などでなくなっていると、本人も高血圧になる傾向が高いようです。
大阪大学の研究グループによると、体内に存在するアンジオテンシノーゲンという遺伝子に、血圧を上げる作用があることが判明しています。
高血圧の患者180人、正常者194人を対象にした実験では、アンジオテンシノーゲンを作りやすいタイプの遺伝子を持つ氷魚が、どちらのグループでも9割に達していました。
つまり、日本人は、もともと高血圧になりやすい体質であるといえるのです。
現在、高血圧に関係する遺伝子は、主要なものだけでも十数種類あると言われています。さらに、間接的に関係する遺伝子も合わせると、なんと30種類近くもあります。
このような遺伝子の組み合わせは人によって異なり、体質的に高血圧になりやすいタイプや、なりにくいタイプを作っているのです。
ストレスを受けやすい性格がある
毎日の生活は緊張や不安によるストレスの他、通勤ラッシュや寒さなど、身体的にも様々なストレスに取り囲まれています。
そうしたストレスの結果、血圧は上がりますが、人によって、何からストレスを受けるのか、どの程度ストレスを受けるのかは違います。
ストレスを受けやすいのは「A型性格」と言われる性格です。
その特徴は
A型性格の特徴
- 勤勉で責任感が強い
- 目標に向けて努力を惜しまずそれを上司などに認められることを強く望む
- 競争心が強い
- イライラしやすい
- 真面目で用心深い
などです。
A型性格の人は、対象的な「のんびりマイペース型」の人に比べて、狭心症や心筋梗塞の発症率や死亡率が約2倍に増加するという報告もあります。
こうした性格は素質的なものであり、根本から変えるのは難しいかもしれません。日常の生活の中で、ストレスを解消する工夫をすることが大切です。