尿路結石の治療
尿管結石の治療内容は結石の大きさにより異なり、治療は泌尿器科で行わます。
結石が小さければ自然に排泄されるのを待ちますが、大きい場合は破砕(砕いて)取り除きます。
- 5mm〜1cmと比較的小さい場合
石に衝撃波を当てて粉砕し、尿として排出させます。
石が確実に取出されているかは不明という欠点がありますが日帰りでの治療が可能です。 - 1cm〜2cmぐらい
内視鏡を尿道から入れてレーザーで石を砕く治療をします。
全身麻酔が必要なので入院する必要があります。 - 2cm以上
腎臓の中で大きな結石になってしまうことがあります。
腎臓に患者さんの背中から針を通して穴を広げて手術により石を取出します。
以前は腎臓は細かな血管が多い臓器なのでとても難しい手術と言われていましたが、最近では超音波の画像装置によって血管を避けやすくなっているので昔に比べると難易度は下がっています。
尿路結石の予防
実は結石の発生原因はっきりしていないため、有効な予防法はわかっていません。
しかしながら、規則正しい生活を送り危険因子を避ければ、ある程度のリスクは回避できます。
尿路結石は再発率が高い病気で5年後には半数以上の方が再発すると言われています。
結石ができても小さければ自然に尿として排出されるのでそれほどされなくても大丈夫です。
結石を作らないことも確かに大事ですが、それよりも結石を成長させないことも重要になりますので日々の生活の中で注意をしてください。
尿路結石の予防には、生活習慣の改善がもっとも重要となります。
予防には以下の取り組みが効果的と言われております。
- 水分を1日2リットル以上(水が望ましい)
- バランスの良い食事で野菜類を多く
- 脂っこい肉類などは食べ過ぎないように
- 甘いものを食べ過ぎない
- アルコールを取りすぎない
- 適度な運動